第25回 言語聴覚士国家試験 第51問
リハ概論第25回
地域リハビリテーションについて誤っている組み合わせはどれか
a.入所リハビリテーション ― ADL訓練
b.組織化活動 ― 保険、医療、福祉、介護、行政、地域住民の連携
c.通所リハビリテーション ― 医療保険の対象
d.訪問リハビリテーション ― 生活上の介護
e.教育啓発活動 ― 介護教室
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — c,d の組み合わせ
地域リハビリテーションの各要素において、「通所リハビリテーション」と「訪問リハビリテーション」の給付内容に関する誤りを問う問題です。通所リハビリテーションは医療保険の対象ではなく介護保険の対象であり、訪問リハビリテーションは生活上の介護ではなくリハビリテーション専門職による訓練・指導が主要な内容です。
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【各選択肢の解説】
a. 入所リハビリテーション ― ADL訓練
✅ 正しい。回復期リハビリテーション病棟等への入所は、ADL訓練(日常生活動作訓練)を集中的に行うための環境として機能しています。
b. 組織化活動 ― 保険、医療、福祉、介護、行政、地域住民の連携
✅ 正しい。地域リハの組織化活動は、多職種・多機関による横断的な連携体制の構築が本質であり、各セクターの連携を促進します。
c. 通所リハビリテーション ― 医療保険の対象
❌ 誤り。通所リハビリテーションは介護保険の対象です。医療保険の対象は「訪問リハビリテーション」です。この点は受験生が混同しやすい項目です。
d. 訪問リハビリテーション ― 生活上の介護
❌ 誤り。訪問リハビリテーションは医療保険対象であり、PT・OT・STによるリハビリテーション専門職の訓練・指導が中心です。「生活上の介護」は訪問介護(ホームヘルパー)の業務であり、リハビリテーション専門職の範域ではありません。
e. 教育啓発活動 ― 介護教室
✅ 正しい。地域リハの教育啓発活動には、住民向け介護教室や一般啓発講座が含まれます。
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【試験対策ポイント】
医療保険 vs 介護保険(リハビリテーション給付)
| 項目 | 医療保険 | 介護保険 |
|---|---|---|
| **訪問リハ** | ◎対象 | ✗対象外 |
| **通所リハ** | ✗対象外 | ◎対象 |
| **入所リハ** | 回復期病棟など | 介護老健施設など |
| **主な内容** | 医学的訓練 | 生活機能維持・向上 |
| **対象者** | 急性期・回復期患者 | 要介護者 |
| **専門職** | PT・OT・ST | 介護職・PT・OT・ST |
訪問系サービスの役割分担
| サービス | 実施主体 | 主な内容 | 保険 |
|---|---|---|---|
| **訪問リハ** | PT・OT・ST | リハビリテーション訓練・指導 | 医療 |
| **訪問介護** | ホームヘルパー | 身体介護・生活支援 | 介護 |
| **訪問看護** | 看護師 | 医療管理・療養上の世話 | 医療 |
地域リハビリテーション5つの活動(覚え方:「組織・教育・リハ・他職」)
- 組織化活動:多機関連携体制の構築
- 教育啓発活動:介護教室・公開講座
- リハビリテーション提供活動:訪問・通所・入所
- 他職種連携・調整活動:ケアマネジメント
- 環境整備・レクリエーション活動:バリアフリー化