STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第49問

リハ概論第28回
リハビリテーションの説明で正しいのはどれか。 a.障害が固定してから開始する。 b.福祉用具を使用せずに身辺的自立を目指す。 c.権利の回復を目指す意味をもっている。 d.ノーマライゼーション理念具現化の一つである。 e.WHOの定義では5分野が規定された。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
# 第28回 第49問 解説 # 第28回 第49問 解説 ■ 正答:4番 — c.権利の回復を目指す意味をもっている。/d.ノーマライゼーション理念具現化の一つである。 リハビリテーション(リハ)の語源はラテン語で「再び(re)」「適した状態にする(habilis)」であり、本来は**「権利・名誉・尊厳の回復」**を意味します。現代では、障害者が人間としての基本的権利を回復し地域社会へ参加することを目指す概念であり、ノーマライゼーション理念を具現化する重要な手段とされています。 --- 【各選択肢の解説】 1. **a.障害が固定してから開始する。** ❌ 誤り。リハは**急性期から開始する早期リハビリテーション**が原則です。早期介入により廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮・心肺機能低下など)を予防し、機能回復を促進します。「障害固定後に開始」という考え方は現代のリハ理念に反します。 2. **b.福祉用具を使用せずに身辺的自立を目指す。** ❌ 誤り。リハにおける「自立」とは、**福祉用具・環境整備・介助を活用した生活の自立**を含みます。杖・車椅子・補聴器・AAC機器などを積極的に活用して生活の質を高めることが標準的です。 3. **c.権利の回復を目指す意味をもっている。** ✅ 正しい。リハビリテーションは語源的に「re(再び)+habilis(適した・ふさわしい)」であり、**全人間的復権**=人間としての権利・尊厳の回復を意味します。単なる機能訓練ではないことが重要です。 4. **d.ノーマライゼーション理念具現化の一つである。** ✅ 正しい。ノーマライゼーション(障害者も健常者と同等に地域社会で生活する権利を有する)の理念を実現するための具体的手段がリハビリテーションです。 5. **e.WHOの定義では5分野が規定された。** ❌ 誤り。WHO定義では**4分野**(医学的・教育的・職業的・社会的リハビリテーション)が規定されています。「5分野」は誤りです。 --- 【試験対策ポイント】 1. **リハビリテーションの語源と本質**: - **re(再び)+habilis(適した状態)**=「全人間的復権」 - 単なる機能回復ではなく、**権利・尊厳・社会参加の回復** 2. **WHOによるリハの4分野**(頻出): - **医学的リハビリテーション** - **教育的リハビリテーション** - **職業的リハビリテーション** - **社会的リハビリテーション** → 「3分野」「5分野」という誤答選択肢に注意 3. **関連理念の整理**: - **ノーマライゼーション**:障害者も健常者と同等の生活を営む権利 - **インクルージョン**:誰もが参加できる社会 - **QOL向上**:リハの最終目標 4. **「自立」の意味**:介助・福祉用具なしではなく、**それらを活用した生活の独立**を指す 5. **早期リハの原則**:「障害固定後に開始」は誤り。**急性期から廃用予防目的で開始**するのが現代の標準
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