STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第75問

神経系第25回
内喉頭筋を支配する神経はどれか
  1. 1.顔面神経
  2. 2.舌咽神経
  3. 3.迷走神経 ✓
  4. 4.副神経
  5. 5.舌下神経

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 迷走神経 内喉頭筋はすべて迷走神経の反回神経枝によって支配されます。反回神経は迷走神経の主要な分枝であり、輪状甲状筋以外の内喉頭筋(声帯内筋・側甲状筋・甲状披裂筋・披裂筋)すべての運動支配を担当しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 顔面神経 ❌ 誤り。顔面神経は表情筋や味覚(舌前2/3)、アブミ骨筋を支配しますが、喉頭筋の支配は行いません。 2. 舌咽神経 ❌ 誤り。舌咽神経は舌後1/3の味覚と咽頭咨嗽反射の求心路を担当しますが、喉頭筋の運動支配は行いません。 3. 迷走神経 ✅ 正しい。迷走神経の反回神経枝が輪状甲状筋以外の内喉頭筋全体を支配します。輪状甲状筋のみ上喉頭神経外枝が支配する例外があります。 4. 副神経 ❌ 誤り。副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配し、喉頭筋の支配は行いません。 5. 舌下神経 ❌ 誤り。舌下神経は舌の運動筋(内在筋・外在筋)を支配しますが、喉頭筋の支配は行いません。 --- 【試験対策ポイント】 内喉頭筋支配神経:迷走神経(CN X) | 筋肉 | 支配神経 | 機能 | |---|---|---| | 輪状甲状筋 | 上喉頭神経外枝 | 声帯の緊張化(ピッチ上昇) | | 声帯内筋 | 反回神経 | 声帯の内転・閉鎖 | | 側甲状筋 | 反回神経 | 声帯の外転・開く | | 甲状披裂筋 | 反回神経 | 声帯の弛緩化 | | 披裂筋 | 反回神経 | 声帯の内転・閉鎖 | 頻出陥阱:「輪状甲状筋だけ違う」ことを記憶しておく。迷走神経の枝は2つに分かれ、上喉頭神経が輪状甲状筋、反回神経が他の4筋を支配する。 左反回神経麻痺が右より多い理由:大動脈弓が左側で迷走神経を巻き込むため、外科的侵襲やがん浸潤の影響を受けやすい。
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