STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第144問

言語学第26回
他動詞と自動詞の組合せでないのはどれか。
  1. 1.落とす ——— 落ちる
  2. 2.付ける ——— 付く
  3. 3.外す ———— 外れる
  4. 4.流す ———— 流れる
  5. 5.書く ———— 書ける ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 書く ——— 書ける 5番の「書く」と「書ける」は他動詞と自動詞の対ではなく、同じ他動詞「書く」に対して「~できる」という可能性を表す助動詞「ける」が付加された関係です。他動詞と自動詞のペアは、同じ語根を持ちながら「動作の結果が対象に及ぶかどうか」で対比される必要があります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 落とす ——— 落ちる ✅ 正しい。「落とす」は他動詞(対象物を落とす動作)、「落ちる」は自動詞(物が勝手に落ちる状態)で、完全に対比されるペアです。 2. 付ける ——— 付く ✅ 正しい。「付ける」は他動詞(何かを何かに付ける)、「付く」は自動詞(物が自然に付着する)で、他動詞・自動詞の対です。 3. 外す ———— 外れる ✅ 正しい。「外す」は他動詞(故意に取り外す動作)、「外れる」は自動詞(外れた状態になる)で、対比される典型的なペアです。 4. 流す ———— 流れる ✅ 正しい。「流す」は他動詞(物を流れに乗せる動作)、「流れる」は自動詞(川などが自然に流れる)で、他動詞・自動詞ペアです。 5. 書く ———— 書ける ❌ 誤り。両者は他動詞・自動詞のペアではなく、「書く」(他動詞)に可能の助動詞「ける」が接続したもので、意味的には「書くことができる」となります。自動詞ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 他動詞・自動詞の対比パターン: | 他動詞 | 自動詞 | 意味の違い | |---|---|---| | 落とす | 落ちる | 外力 vs 自然落下 | | 付ける | 付く | 意図的接着 vs 自然接着 | | 外す | 外れる | 故意に外す vs 勝手に外れる | | 流す | 流れる | 流す行為 vs 流れる現象 | | 壊す | 壊れる | 破壊動作 vs 破壊結果 | | 開ける | 開く | 開く動作 vs 開いた状態 | キーワード:「同じ語根+文法的対比」が他動詞・自動詞ペアの条件 「~できる」「~える」は助動詞・接尾辞であり、動詞の活用形ではなく、別の品詞的カテゴリに属するため対比の対象外となります。
関連

▶ 第26回 全問一覧

▶ 言語学 の過去問一覧