第26回 言語聴覚士国家試験 第145問
言語発達学第26回
第26回 言語聴覚士国家試験 第145問(言語発達学)の正答は 3 です。4〜5歳の定型発達児が示す言語発達として適切でないものを問う問題である。
問題
4 〜 5 歳の定型発達児が示す言語発達として適切でないのはどれか。
a.ナラティブにマクロ構造が現れる。
b.字義通りではないことばの意味を理解する。
c.系列的意味関係に基づく語の連想が可能になる。
d.語が音韻の連なりで構成されていることが分かる。
e.他者の認識内容を理解し、誤信念課題に正答できる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:3番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 34.7%難問
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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — b・c
4〜5歳の定型発達児が示す言語発達として適切でないものを問う問題である。字義通りでないことばの意味理解(b)、系列的意味関係に基づく語連想(c)は、より後(学童期)に発達するため4〜5歳には適切でない。選択肢3が正答である。
【各選択肢の解説】
a. ナラティブにマクロ構造が現れる。
✅ 正しい。出来事を時系列で語る枠組み(物語の骨組み)が現れる。
✅ 正しい。出来事を時系列で語る枠組み(物語の骨組み)が現れる。
b. 字義通りではないことばの意味を理解する。
❌ 誤り(=正答の一部)。比喩・皮肉などの理解は学童期以降。正しくは、字義通りでないことばの意味の理解は学童期に入ってから進む。
❌ 誤り(=正答の一部)。比喩・皮肉などの理解は学童期以降。正しくは、字義通りでないことばの意味の理解は学童期に入ってから進む。
c. 系列的意味関係に基づく語の連想が可能になる。
❌ 誤り(=正答の一部)。連想の体系的な変化は学童期に進む。正しくは、幼児期は統合的(連辞的)な連想が中心で、系列的(範列的)意味関係に基づく連想が優位になるのは学童期である。
❌ 誤り(=正答の一部)。連想の体系的な変化は学童期に進む。正しくは、幼児期は統合的(連辞的)な連想が中心で、系列的(範列的)意味関係に基づく連想が優位になるのは学童期である。
d. 語が音韻の連なりで構成されていることが分かる。
✅ 正しい。音韻意識の芽生えがみられ、語をモーラに分解できるようになる。
✅ 正しい。音韻意識の芽生えがみられ、語をモーラに分解できるようになる。
e. 他者の認識内容を理解し、誤信念課題に正答できる。
✅ 正しい。4歳ころに誤信念課題に正答できるようになる。
✅ 正しい。4歳ころに誤信念課題に正答できるようになる。
【試験対策ポイント】
4〜5歳では、ナラティブの枠組み・音韻意識の芽生え・誤信念課題の通過がみられる。一方、字義を超えた意味(比喩・皮肉)の理解や、語連想の体系的変化は学童期に進む発達であり、4〜5歳の指標としては早すぎる。発達の時期の対応を押さえる。
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