STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第20問

呼吸系第26回
開口に働く筋かどれか。 a.内側翼突筋 b.側頭筋 c.咬筋 d.顎二腹筋 e.オトガイ舌骨筋 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — d.顎二腹筋、e.オトガイ舌骨筋 開口運動は下顎を下方に引き下げる動作です。顎二腹筋(前腹・後腹)とオトガイ舌骨筋が主働筋で、外側翼突筋(外側翼突筋外側頭)が補助します。一方、咬筋・側頭筋・内側翼突筋はすべて閉口筋です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 内側翼突筋 ❌ 誤り。内側翼突筋は上顎骨と下顎骨を上方・内側から支えており、下顎の挙上(閉口)に働きます。開口筋ではありません。 b. 側頭筋 ❌ 誤り。側頭筋は側頭部から下顎角部に付着し、下顎を後上方に引き上げる閉口筋です。開口には作用しません。 c. 咬筋 ❌ 誤り。咬筋は最も強力な閉口筋で、下顎骨の角部から上顎骨の下面に付着し、挙上に働きます。開口筋ではありません。 d. 顎二腹筋 ✅ 正しい。顎二腹筋(前腹と後腹)は下顎角の下方に位置し、舌骨を固定点として下顎を下方に引き下げる主要な開口筋です。正中線を越えて対側と協働します。 e. オトガイ舌骨筋 ✅ 正しい。オトガイ舌骨筋は下顎骨のオトガイ部から舌骨に付着し、舌骨を上方・前方に引き上げることで、下顎を開く補助開口筋として作用します。 --- 【試験対策ポイント】 |筋肉|走行方向|開口/閉口|神経支配|機能| |---|---|---|---|---| |顎二腹筋|下顎角下方〜舌骨|開口|三叉神経V3(前腹)、顔面神経VII(後腹)|主要開口筋| |オトガイ舌骨筋|下顎オトガイ部〜舌骨|開口|顔面神経VII|補助開口筋| |咬筋|咬筋筋突〜下顎角|閉口|三叉神経V3|強力な挙上筋| |側頭筋|側頭部〜下顎冠突|閉口|三叉神経V3|後部は後退作用も| |内側翼突筋|翼突突起〜下顎内側|閉口|三叉神経V3|挙上・安定化| |外側翼突筋(外側頭)|側頭下窩〜関節円盤|開口補助|三叉神経V3|開口時の前方運動| **開口筋の覚え方** - 開口筋は「2つ半」:顎二腹筋+オトガイ舌骨筋+外側翼突筋(外側頭)の補助 - 他はすべて「閉口筋」(咬筋・側頭筋・内側翼突筋) - 顔面神経支配の筋:顎二腹筋後腹・オトガイ舌骨筋
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