第26回 言語聴覚士国家試験 第23問
神経系第26回
神経筋接合部における神経伝達物質はどれか。
- 1.ドパミン
- 2.セロトニン
- 3.アセチルコリン ✓
- 4.オキシトシン
- 5.ノルアドレナリン
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — アセチルコリン
神経筋接合部(ニューロマスキュラージャンクション)は、運動神経の軸索終末と骨格筋の接合部であり、この部位における神経伝達物質はアセチルコリン(Ach)です。アセチルコリンは軸索終末から放出され、筋側のニコチン性アセチルコリン受容体に結合して、筋収縮を引き起こします。
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【各選択肢の解説】
1. ドパミン
❌ 誤り。ドパミンは中枢神経系での神経伝達物質であり、報酬系や運動制御に関与します(パーキンソン病で低下)。神経筋接合部では使用されません。
2. セロトニン
❌ 誤り。セロトニンは中枢神経系で気分・睡眠・食欲を調節する神経伝達物質です。神経筋接合部での役割はなく、末梢での作用は血管収縮などに限定されます。
3. アセチルコリン
✅ 正しい。神経筋接合部の唯一の神経伝達物質です。軸索終末のシナプス小胞に貯蔵され、活動電位到達時にシナプス裂隙に放出され、筋の収縮を引き起こします。
4. オキシトシン
❌ 誤り。オキシトシンは後葉ホルモンで、子宮収縮や授乳反射を調節します。神経伝達物質ではなく、ホルモンです。
5. ノルアドレナリン
❌ 誤り。ノルアドレナリンは交感神経系の神経伝達物質で、内臓平滑筋や心筋に作用します。骨格筋の神経筋接合部では使用されません。
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【試験対策ポイント】
神経伝達物質の分布:
| 部位 | 神経伝達物質 | 作用 |
|---|---|---|
| 神経筋接合部 | アセチルコリン | 骨格筋収縮(興奮性) |
| 副交感神経末梢 | アセチルコリン | 内臓平滑筋・腺(多様) |
| 交感神経末梢 | ノルアドレナリン | 血管・心臓・気管支 |
| 脳内(黒質→線条体) | ドパミン | 運動制御 |
| 脳内(広く分布) | セロトニン | 気分・睡眠 |
| 後葉ホルモン | オキシトシン | 子宮・授乳 |
重要否定知識:
- 神経筋接合部は骨格筋のみに存在(内臓平滑筋には神経筋接合部がない)
- アセチルコリンは中枢神経系でも使用されるが、末梢での最重要部位は神経筋接合部
- オキシトシン・ホルモン類は神経伝達物質ではなく、紛らわしい選択肢として出題される傾向あり