第27回 言語聴覚士国家試験 第160問
高次脳機能障害第27回
失語症者向け意思疎通支援者が含まれるICFの構成要素はどれか。
- 1.心身機能・身体構造
- 2.健康状態
- 3.活動
- 4.環境因子 ✓
- 5.個人因子
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 環境因子
ICFの構成要素は「健康状態」「心身機能・身体構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」の6つですが、意思疎通支援者は患者の外部環境に提供される人的リソースであり、ICFの「環境因子」に分類されます。環境因子には、物理的環境、社会的支援・人間関係、社会制度・サービスなどが含まれます。
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【各選択肢の解説】
1. 心身機能・身体構造
❌ 誤り。これは患者自身の機能や構造(言語中枢の損傷、発話機能の低下など)を指し、外部から提供される支援者は含まれません。
2. 健康状態
❌ 誤り。健康状態は「脳梗塞による失語症」など診断名や疾患を指す要素であり、支援者のような外部的な支援資源ではありません。
3. 活動
❌ 誤り。活動は「会話する」「読む」「書く」など患者本人が行う行動を指す要素です。支援者の存在は活動そのものではなく、活動を促進する外部環境です。
4. 環境因子
✅ 正しい。意思疎通支援者は患者の社会環境に提供される人的サポートであり、ICFの環境因子に該当します。環境因子は促進因子として作用し、患者の参加と社会統合を促進します。
5. 個人因子
❌ 誤り。個人因子は患者本人の年齢、性別、ライフスタイル、教育水準など個人的背景を指し、支援者のような外部リソースは含まれません。
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【試験対策ポイント】
ICFの6つの構成要素と意思疎通支援者の位置付け
| 構成要素 | 定義 | 意思疎通支援者との関係 |
|---|---|---|
| 健康状態 | 疾患・傷害の診断 | ✗ 無関係 |
| 心身機能・身体構造 | 患者本人の身体機能 | ✗ 無関係 |
| 活動 | 患者本人が行う行動 | △ 支援対象ですが、支援者そのものではない |
| 参加 | 患者本人の社会関与 | △ 環境因子の改善により参加が促進される |
| 環境因子 | 患者外部の物的・人的・制度的リソース | ✅ 意思疎通支援者はここに分類 |
| 個人因子 | 患者本人の個人的背景 | ✗ 無関係 |
キーワード:「環境因子=外部からの支援・促進因子」「支援者は患者の外部環境の一部」