第28回 言語聴覚士国家試験 第161問
高次脳機能障害第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第161問(高次脳機能障害)の正答は 5 です。毎日決まった時刻に同じ行動を繰り返す「時刻表的生活(常同行動)」は、行動障害型前頭側頭型認知症に特徴的な症状である。
問題
時刻表的生活が特徴的な認知症はどれか。
- 1.血管性認知症
- 2.特発性正常圧水頭症
- 3.レビー小体型認知症
- 4.アルツハイマー型認知症
- 5.行動障害型前頭側頭型認知症 ✓
正答:5番
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初回正答率 66.5%標準
275人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 行動障害型前頭側頭型認知症
毎日決まった時刻に同じ行動を繰り返す「時刻表的生活(常同行動)」は、行動障害型前頭側頭型認知症に特徴的な症状である。常同行動や脱抑制、無関心などの行動・性格の変化が前景に立つ。選択肢5が正しい。
【各選択肢の解説】
1. 血管性認知症
❌ 誤り。障害部位に応じてまだら状の症状を示すが、時刻表的生活が特徴的なわけではない。正しくは脳血管障害の部位に応じたまだら認知症や、発作ごとの段階的な悪化が特徴である。
❌ 誤り。障害部位に応じてまだら状の症状を示すが、時刻表的生活が特徴的なわけではない。正しくは脳血管障害の部位に応じたまだら認知症や、発作ごとの段階的な悪化が特徴である。
2. 特発性正常圧水頭症
❌ 誤り。時刻表的生活は特徴ではない。正しくは歩行障害・認知障害・尿失禁を三徴とする。
❌ 誤り。時刻表的生活は特徴ではない。正しくは歩行障害・認知障害・尿失禁を三徴とする。
3. レビー小体型認知症
❌ 誤り。時刻表的生活は典型的でない。正しくは認知の変動・幻視・パーキンソン症状が特徴である。
❌ 誤り。時刻表的生活は典型的でない。正しくは認知の変動・幻視・パーキンソン症状が特徴である。
4. アルツハイマー型認知症
❌ 誤り。記憶障害を中心に進行し、時刻表的生活が特徴的なわけではない。正しくは近時記憶障害で始まることが多い。
❌ 誤り。記憶障害を中心に進行し、時刻表的生活が特徴的なわけではない。正しくは近時記憶障害で始まることが多い。
5. 行動障害型前頭側頭型認知症
✅ 正しい(=正答)。常同行動として時刻表的生活がみられる。
✅ 正しい(=正答)。常同行動として時刻表的生活がみられる。
【試験対策ポイント】
認知症は特徴的症状で鑑別する。アルツハイマー型は近時記憶障害、レビー小体型は幻視・認知の変動・パーキンソン症状、行動障害型前頭側頭型は脱抑制・常同行動(時刻表的生活)・無関心が前景に立つ。
| 認知症 | 特徴 |
|---|---|
| アルツハイマー型 | 記憶障害 |
| レビー小体型 | 幻視・変動・パーキンソン症状 |
| 行動障害型前頭側頭型 | 常同行動・脱抑制 |
前頭側頭型では記憶よりも性格・行動の変化が目立つことが多く、初期には「人が変わった」ととらえられて精神疾患と誤解されたり、見過ごされやすい点も理解しておきたい。同じ時刻に同じ道順を歩く周徊や、決まった食物への固執なども常同行動の一例である。比較的若年(初老期)で発症することがある点も、他の認知症との鑑別で意識しておきたい。
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