STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第154問

高次脳機能障害第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第154問(高次脳機能障害)の正答は 2 です。エクスナー(Exner)の書字中枢は、左前頭葉の中前頭回後部にあるとされる領域で、書字の運動プログラムに関わると考えられている。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
エクスナー (Exner)の書字中枢はどれか。
  1. 1.左上頭頂小葉
  2. 2.左中前頭回後部
  3. 3.左側頭葉後下部
  4. 4.脳梁膨大部
  5. 5.紡錘状回

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:2番 — 左中前頭回後部

エクスナー(Exner)の書字中枢は、左前頭葉の中前頭回後部にあるとされる領域で、書字の運動プログラムに関わると考えられている。この部位の損傷で純粋失書を生じることがある。選択肢2が正しい。


【各選択肢の解説】

1. 左上頭頂小葉
❌ 体性感覚の統合などに関わる部位で、エクスナー中枢ではない。
2. 左中前頭回後部
✅ 正しい(=正答)。エクスナーの書字中枢とされる部位である。
3. 左側頭葉後下部
❌ 視覚性の言語処理などに関わる領域で、エクスナー中枢ではない。
4. 脳梁膨大部
❌ 左右半球を結ぶ交連線維で、離断による失書・失読に関わるが書字中枢ではない。
5. 紡錘状回
❌ 視覚的な顔・語の認知に関わる領域で、書字中枢ではない。

【試験対策ポイント】

エクスナー中枢は左中前頭回後部にあり、書字の運動面に関わるとされる。ここの損傷では話す・読むは比較的保たれて書字のみが障害される純粋失書を呈しうる。書字には音韻・語彙・運動など複数の過程が関わり、障害部位によって失書のタイプが異なる。

部位関連
左中前頭回後部エクスナー書字中枢
左頭頂葉書字の言語・空間処理

純粋失書は、話す・読む・理解するといった他の言語機能が比較的保たれ、書字に特化した過程が選択的に障害される病態として理解しておきたい。臨床では、自発書字・書取・写字のどれが障害されるか、仮名と漢字のどちらに誤りが目立つかを評価し、障害された経路を推定することが訓練計画の手がかりとなる。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 高次脳機能障害 の過去問一覧

スポンサーリンク