第28回 言語聴覚士国家試験 第154問
高次脳機能障害第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第154問(高次脳機能障害)の正答は 2 です。エクスナー(Exner)の書字中枢は、左前頭葉の中前頭回後部にあるとされる領域で、書字の運動プログラムに関わると考えられている。
問題
エクスナー (Exner)の書字中枢はどれか。
- 1.左上頭頂小葉
- 2.左中前頭回後部 ✓
- 3.左側頭葉後下部
- 4.脳梁膨大部
- 5.紡錘状回
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 左中前頭回後部
エクスナー(Exner)の書字中枢は、左前頭葉の中前頭回後部にあるとされる領域で、書字の運動プログラムに関わると考えられている。この部位の損傷で純粋失書を生じることがある。選択肢2が正しい。
【各選択肢の解説】
1. 左上頭頂小葉
❌ 体性感覚の統合などに関わる部位で、エクスナー中枢ではない。
❌ 体性感覚の統合などに関わる部位で、エクスナー中枢ではない。
2. 左中前頭回後部
✅ 正しい(=正答)。エクスナーの書字中枢とされる部位である。
✅ 正しい(=正答)。エクスナーの書字中枢とされる部位である。
3. 左側頭葉後下部
❌ 視覚性の言語処理などに関わる領域で、エクスナー中枢ではない。
❌ 視覚性の言語処理などに関わる領域で、エクスナー中枢ではない。
4. 脳梁膨大部
❌ 左右半球を結ぶ交連線維で、離断による失書・失読に関わるが書字中枢ではない。
❌ 左右半球を結ぶ交連線維で、離断による失書・失読に関わるが書字中枢ではない。
5. 紡錘状回
❌ 視覚的な顔・語の認知に関わる領域で、書字中枢ではない。
❌ 視覚的な顔・語の認知に関わる領域で、書字中枢ではない。
【試験対策ポイント】
エクスナー中枢は左中前頭回後部にあり、書字の運動面に関わるとされる。ここの損傷では話す・読むは比較的保たれて書字のみが障害される純粋失書を呈しうる。書字には音韻・語彙・運動など複数の過程が関わり、障害部位によって失書のタイプが異なる。
| 部位 | 関連 |
|---|---|
| 左中前頭回後部 | エクスナー書字中枢 |
| 左頭頂葉 | 書字の言語・空間処理 |
純粋失書は、話す・読む・理解するといった他の言語機能が比較的保たれ、書字に特化した過程が選択的に障害される病態として理解しておきたい。臨床では、自発書字・書取・写字のどれが障害されるか、仮名と漢字のどちらに誤りが目立つかを評価し、障害された経路を推定することが訓練計画の手がかりとなる。
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