STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第62問

高次脳機能障害第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第62問(高次脳機能障害)の正答は 1 です。地誌的失見当(地誌的障害)は、よく知っている場所で道に迷う症状で、大きく2つに分けられる。

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問題
地誌的失見当はどれか。 a.道順障害 b.街並失認 c.構成障害 d.身体失認 e.バリント (Bálint)症候群 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — a・b

地誌的失見当(地誌的障害)は、よく知っている場所で道に迷う症状で、大きく2つに分けられる。地図的なイメージや方角の表象が障害され道順が分からなくなる道順障害と、建物や風景といった目印(ランドマーク)が認識できなくなる街並失認である。本問では a・b が地誌的失見当にあたる。


【各選択肢の解説】

a. 道順障害
✅ 場所どうしの位置関係や方角の心的表象が障害され、道順がたどれなくなる地誌的失見当である(=正答)。
b. 街並失認
✅ 建物や風景などの目印(ランドマーク)が同定できず道に迷う地誌的失見当である(=正答)。
c. 構成障害
❌ 図形の模写や組み立てが障害される症状で、地誌的失見当とは別の構成行為の障害。
d. 身体失認
❌ 自分の身体部位の認識が障害される症状で、空間内の場所の障害ではない。
e. バリント(Bálint)症候群
❌ 精神性注視麻痺・視覚性運動失調・視覚性注意障害を三徴とする病態で、地誌的失見当そのものではない。

したがって a・b が正答で、選択肢1となる。


【試験対策ポイント】

地誌的失見当は「道順障害(方角・位置関係の表象の障害)」と「街並失認(ランドマーク認識の障害)」に大別される。道に迷う原因がどちらにあるかで支援の手がかりが変わる。

障害される働き
道順障害場所の位置関係・方角の表象
街並失認建物・風景など目印の同定

構成障害・身体失認・バリント症候群はいずれも別の高次脳機能障害で、混同しないよう整理する。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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