第27回 言語聴覚士国家試験 第167問
言語発達障害学第27回
8歳の男児。表出は単語レベル。発達に関する情報が保護者と担任教諭とで異なっている。適切な検査はどれか。
- 1.PVT-R
- 2.WPPSI-III
- 3.新版K式発達検査2020 ✓
- 4.KIDS乳幼児発達スケール
- 5.乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 新版K式発達検査2020
8歳児で発達情報が保護者と教諭で異なる場合、複数の場面での発達プロフィール(認知・言語・社会性など)を多角的に評価できる検査が必要です。新版K式発達検査2020は幼少期から児童期の広範な発達領域を評価でき、複数場面での情報統合に適しています。
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【各選択肢の解説】
1. PVT-R
❌ 誤り。受容語彙検査であり、語彙理解能力のみの測定に限定されます。発達全体の多角的評価には不適切です。
2. WPPSI-III
❌ 誤り。対象は2歳6ヶ月~7歳3ヶ月であり、8歳児の評価には年齢範囲を超えています。該当する児童にはWISC-IVが使用されます。
3. 新版K式発達検査2020
✅ 正しい。生後2ヶ月~7歳までの発達を「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3領域で評価し、発達プロフィールを作成できます。複数場面での矛盾を検出しやすく、診断的価値が高いです。
4. KIDS乳幼児発達スケール
❌ 誤り。対象は出生~36ヶ月(3歳)であり、8歳児には適用年齢が大きく下回ります。
5. 乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)
❌ 誤り。対象は生後1ヶ月~3歳であり、著しく対象年齢を逸脱しています。乳幼児期専用の検査です。
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【試験対策ポイント】
発達検査の対象年齢一覧表:
| 検査名 | 対象年齢 | 主な評価領域 |
|---|---|---|
| 津守・稲毛式 | 1ヶ月~3歳 | 姿勢・運動、精神発達 |
| KIDS乳幼児発達スケール | 出生~36ヶ月 | 運動、適応、言語、社会 |
| 新版K式発達検査2020 | 2ヶ月~7歳 | 姿勢・運動、認知・適応、言語・社会 |
| WPPSI-III | 2歳6ヶ月~7歳3ヶ月 | 言語性IQ、動作性IQ |
| WISC-IV | 5歳~16歳11ヶ月 | 言語理解、知覚推理、処理速度、作動記憶 |
| PVT-R | 2歳6ヶ月~80歳以上 | 受容語彙のみ |
重要:年齢外適用は検査の信頼性・妥当性を損なうため厳禁。本問は「情報の不一致検出」が必要→複数領域の発達プロフィール作成が可能な検査を選択すること。