第27回 言語聴覚士国家試験 第3問
解剖学第27回
血中酸素濃度が最も高いのはどれか。
- 1.冠動脈
- 2.肝動脈
- 3.奇静脈
- 4.腎静脈
- 5.肺静脈 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 肺静脈
肺静脈は肺で酸素化された血液を肺から心臓(左心房)に運ぶ唯一の静脈です。静脈の中で酸素濃度が最も高いのは、酸化血液を運ぶこの肺静脈のみであり、他の静脈は全て二酸化炭素を含む脱酸素血を運びます。
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【各選択肢の解説】
1. 冠動脈
❌ 誤り。冠動脈は動脈血(酸素濃度約95%)を心筋に供給しますが、肺静脈の酸素濃度(約95~100%)に比べて同等かやや低く、「最高」ではありません。また冠状静脈洞の血液は酸素濃度が極めて低い点も重要です。
2. 肝動脈
❌ 誤り。肝動脈は動脈血(酸素濃度約95%)を肝臓に供給する動脈ですが、肺静脈と同程度の酸素濃度であり、最も高いのは肺静脈です。
3. 奇静脈
❌ 誤り。奇静脈は上大静脈に注ぐ静脈で、脱酸素血(酸素飽和度70~75%程度)を運びます。静脈は一般に酸素濃度が低く、この選択肢は誤りです。
4. 腎静脈
❌ 誤り。腎静脈は腎臓から脱酸素血を運ぶ静脈で、酸素飽和度は約75~80%程度です。動脈血よりはるかに酸素濃度が低いため、最も高いのではありません。
5. 肺静脈
✅ 正しい。肺静脈は肺でガス交換を終えた酸化血液を肺から心臓に運ぶ唯一の静脈です。酸素飽和度約95~100%で、体内で最も酸素濃度が高い血管です。
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【試験対策ポイント】
重要基礎知識:
血管と酸素濃度の関係
| 血管 | 血液の性質 | 酸素飽和度 |
|---|---|---|
| 肺動脈 | 脱酸素血 | 約70~75% |
| **肺静脈** | **酸化血液** | **約95~100%** |
| 大動脈 | 酸化血液 | 約95% |
| 上大静脈 | 脱酸素血 | 約70% |
| 下大静脈 | 脱酸素血 | 約75~80% |
| 肝門脈 | 脱酸素血 | 約75% |
| 冠状静脈洞 | 脱酸素血 | 約45~50% |
キーワード:
- 静脈の中で「唯一」酸化血液を運ぶのは肺静脈
- 肺は唯一のガス交換臓器
- 肺動脈(脱酸素血)と肺静脈(酸化血液)の区別は最頻出
- 冠状静脈洞は最も酸素濃度が低い血管(心筋代謝が高いため)