第28回 言語聴覚士国家試験 第120問
解剖学第28回
中咽頭に属するのはどれか。
a.舌扁桃
b.後口蓋弓
c.耳管隆起
d.梨状陥凹
e.軟口蓋
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:2番
解説
# 第28回 第120問 解説
■ 正答:2番 — a,b,e(舌扁桃、後口蓋弓、軟口蓋)
中咽頭は咽頭を上方から**軟口蓋**、下方から舌根、側方から**両側の口蓋弓**で囲まれた領域であり、この空間に存在する構造を判定する問題です。**舌扁桃**(舌根に存在)・**後口蓋弓**(軟口蓋の後方を境界)・**軟口蓋**自体が中咽頭に属し、**耳管隆起と梨状陥凹は中咽頭に属さない**点が肝となります。
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【各選択肢の解説】
**a. 舌扁桃**
✅ 正しい。舌根に位置し、中咽頭内腔に突出する。**Waldeyer輪**(咽頭の周囲に分布する免疫組織:舌扁桃・口蓋扁桃・咽頭扁桃・耳管扁桃)の一部。中咽頭の下方境界。
**b. 後口蓋弓**
✅ 正しい。軟口蓋の後方から側方に走る粘膜ひだで、咽頭括約筋を覆う。中咽頭の側方~後方境界を形成し、この弓の後方が下咽頭となる。
**c. 耳管隆起**
❌ 誤り。耳管隆起は上咽頭に属する。耳管(ユーシタキウス管)の咽頭口の背側に隆起を形成し、アデノイド(咽頭扁桃)とともに上咽頭に位置する。**中咽頭には含まれない。**
**d. 梨状陥凹**
❌ 誤り。梨状陥凹(梨状窩)は下咽頭に属する。食道入口部(咽頭食道移行部)の前側方に位置し、食塊の通路となる。嚥下時に**下咽頭領域**で機能。
**e. 軟口蓋**
✅ 正しい。軟口蓋は中咽頭の**上方境界**を形成する。口腔と咽頭の境界(咽頭峡部)を構成する主要構造であり、中咽頭内腔に属する。
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【試験対策ポイント】
**咽頭の解剖学的区分(三層構造)**を確実に習得することが必須です:
| 領域 | **上咽頭(鼻咽頭)** | **中咽頭(口咽頭)** | **下咽頭** |
|---|---|---|---|
| 上方境界 | 頭蓋底(篩骨篩板) | **軟口蓋** | 舌骨の高さ |
| 下方境界 | 軟口蓋平面 | **舌根~後口蓋弓** | 食道入口部 |
| 重要器官 | アデノイド・耳管隆起・咽頭扁桃 | **舌扁桃・口蓋扁桃・後口蓋弓** | 梨状陥凹・輪状咽頭筋 |
| Waldeyer輪 | 咽頭扁桃・耳管扁桃 | 舌扁桃・口蓋扁桃 | — |
**頻出の誤りやすいポイント**:
1. **「耳管隆起=上咽頭」**:耳管隆起の背側にはアデノイド(咽頭扁桃)があり、共に上咽頭を占める領域です。決して中咽頭には属しません。
2. **「梨状陥凹=下咽頭」**:梨状陥凹は食塊の貯留部位であり、嚥下時に下咽頭領域