第27回 言語聴覚士国家試験 第4問
生理学第27回
ホルモンと作用との組み合わせで正しいのはどれか。
- 1.インスリン ― 血糖値の低下 ✓
- 2.甲状腺ホルモン ― 基礎代謝率の低下
- 3.ノルアドレナリン ― 血圧の低下
- 4.エリスロポエチン ― 赤血球数の低下
- 5.上皮小体(副甲状腺)ホルモン ― 血中カルシウム濃度の低下
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — インスリン ― 血糖値の低下
インスリンは膵島ベータ細胞から分泌され、血糖値が上昇すると分泌が増加します。インスリンは筋肉や脂肪組織のグルコース取り込みを促進し、肝臓での糖新生を抑制することで血糖値を低下させます。これは正しい組み合わせです。
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【各選択肢の解説】
1. インスリン ― 血糖値の低下
✅ 正しい。インスリンはグルコース利用の促進と貯蔵を増加させることで血糖値を低下させます。唯一正しい組み合わせです。
2. 甲状腺ホルモン ― 基礎代謝率の低下
❌ 誤り。甲状腺ホルモン(T3・T4)は基礎代謝率を上昇させます。むしろ甲状腺機能低下症では基礎代謝率が低下します。
3. ノルアドレナリン ― 血圧の低下
❌ 誤り。ノルアドレナリンは交感神経系の神経伝達物質で、血管を収縮させて血圧を上昇させます。血圧を低下させるのはアセチルコリンなど副交感神経系です。
4. エリスロポエチン ― 赤血球数の低下
❌ 誤り。エリスロポエチンは腎臓から産生されるホルモンで、骨髄の赤血球産生を刺激して赤血球数を増加させます。減少させることはありません。
5. 上皮小体(副甲状腺)ホルモン ― 血中カルシウム濃度の低下
❌ 誤り。副甲状腺ホルモン(PTH)は血中カルシウム濃度を上昇させます。骨からのカルシウム放出を促進し、腎臓でのカルシウム再吸収を増加させます。
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【試験対策ポイント】
| ホルモン | 作用 | 産生部位 |
|---|---|---|
| インスリン | 血糖↓ | 膵島ベータ細胞 |
| グルカゴン | 血糖↑ | 膵島アルファ細胞 |
| 甲状腺ホルモン | 基礎代謝↑ | 甲状腺 |
| 副甲状腺ホルモン | 血中Ca↑ | 副甲状腺 |
| エリスロポエチン | 赤血球↑ | 腎臓 |
| カルシトニン | 血中Ca↓ | 甲状腺C細胞 |
キーワード:
- インスリン=血糖低下。グルカゴン=血糖上昇(対照ホルモン)
- 副甲状腺ホルモン=血中Ca上昇(甲状腺カルシトニンは低下させる)
- エリスロポエチン=赤血球産生促進(腎臓産生が重要知識)