第28回 言語聴覚士国家試験 第103問
解剖学第28回
舌骨下筋群に含まれる筋はどれか。
- 1.顎舌骨筋
- 2.顎二腹筋
- 3.茎突舌骨筋
- 4.甲状舌骨筋 ✓
- 5.オトガイ舌骨筋
正答:4番
解説
# 第28回 第103問 解説
■ 正答:4番 — 甲状舌骨筋
**舌骨下筋群**は舌骨の**下方に位置する筋群**で、舌骨の安定化や下制に関与します。甲状舌骨筋は舌骨から甲状軟骨に向かう唯一の舌骨下筋であり、嚥下時に舌骨を下方へ引き下げる働きをします。一方、選択肢1〜3・5は全て**舌骨上筋群**に分類され、舌骨の挙上に作用するため、この問題で最も狙われやすいポイントです。
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## 【舌骨に関連する筋群の整理表】
| 筋群分類 | 含まれる筋 | 主な作用 | 嚥下での役割 |
|---|---|---|---|
| **舌骨上筋群** | 顎舌骨筋・顎二腹筋・茎突舌骨筋・オトガイ舌骨筋 | 舌骨の**挙上** | 嚥下時に舌骨を上方に引き上げ、喉頭を挙上させる |
| **舌骨下筋群** | 甲状舌骨筋・胸骨舌骨筋・胸骨甲状筋 | 舌骨の**下制** | 舌骨の過度な挙上を調整し、食道入口部の開大をコントロール |
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## 【各選択肢の解説】
**1. 顎舌骨筋**
❌ 誤り。下顎骨内側面から舌骨の舌骨体に向かう筋。舌骨の挙上に関与するため**舌骨上筋群**に分類されます。
**2. 顎二腹筋**
❌ 誤り。下顎角から舌骨を経由して乳様突起に向かう二腹筋。舌骨挙上筋の代表的な筋であり、舌骨上筋群に属します。
**3. 茎突舌骨筋**
❌ 誤り。茎状突起から舌骨まで走行し、舌骨を挙上・後方に引く筋。舌骨上筋群の一部です。嚥下時に舌骨の挙上に重要な役割を果たします。
**4. 甲状舌骨筋**
✅ **正しい。** 舌骨から甲状軟骨に向かう唯一の舌骨下筋。嚥下時に舌骨の過度な挙上を制御し、喉頭の動きを細かく調整するために不可欠です。
**5. オトガイ舌骨筋**
❌ 誤り。下顎骨のオトガイ結節から舌骨体へ向かう短い筋。舌骨上筋群に分類され、舌の挙上や舌骨の前方移動に関与します。
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## 【試験対策ポイント】
### ■ 舌骨上筋群の **4つを確実に覚える**(最頻出)
嚥下・発声では舌骨の**挙上**が極めて重要であり、以下の4筋は必ずセットで覚えましょう:
- **顎舌骨筋**(下顎から舌骨)
- **顎二腹筋**(下顎角と乳様突起を結ぶ)
- **茎突舌骨筋**(茎状突起から舌骨)
- **オトガイ舌骨筋**(オトガイ結節から舌骨)
### ■ 舌骨下筋群の特徴
舌骨下筋群は数が少なく(3筋:甲状舌骨筋・胸骨舌骨筋・胸骨甲状筋)、臨床的には**甲状舌骨筋が最重要**