第27回 言語聴覚士国家試験 第51問
言語聴覚障害総論第27回
言語聴覚障害の分類と各障害との組み合わせで正しいのはどれか
- 1.聴こえの障害 ― 感覚性失音楽
- 2.発声発語の障害 ― 伝導失語
- 3.言語機能の障害 ― 純粋語唖 ✓
- 4.食べることや呑み込みの障害 ― 本能性把握
- 5.高次脳機能障害 ― 吃音・流暢性障害
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 言語機能の障害 ― 純粋語唖
言語聴覚士が対象とする5つの障害分類のうち、「言語機能の障害」に該当するのは純粋語唖です。純粋語唖は理解能力は保持しながら言語表現能力が障害される状態で、脳損傷後の言語機能障害として分類されます。他の選択肢は分類と障害名の組み合わせが誤っています。
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【各選択肢の解説】
1. 聴こえの障害 ― 感覚性失音楽
❌ 誤り。感覚性失音楽は音楽聴取能力の障害であり、高次脳機能障害(脳損傷後の中枢神経障害)に分類されます。「聴こえの障害」に含まれるのは難聴(感音難聴・伝音難聴)や耳鳴りなど、聴覚系の末梢・中枢聴覚機能の障害です。
2. 発声発語の障害 ― 伝導失語
❌ 誤り。伝導失語は言語機能の障害であり、失語症の一型です。「発声発語の障害」に含まれるのは構音障害(運動障害性・器質的)や音声障害(嗄声・吸鼻声など)、吃音です。伝導失語は脳損傷後の言語理解・表現機能の障害として分類されます。
3. 言語機能の障害 ― 純粋語唖
✅ 正しい。純粋語唖は表出言語能力が選択的に障害されるが、言語理解や非言語的コミュニケーション能力は相対的に保持される状態です。失語症に含まれ、言語機能の障害に該当します。
4. 食べることや呑み込みの障害 ― 本能性把握
❌ 誤り。本能性把握(把握反射)は高次脳機能障害(前頭葉損傷による反射的な把握運動)に分類されます。「食べることや呑み込みの障害」に含まれるのは摂食嚥下障害(咀嚼困難・嚥下困難など)です。
5. 高次脳機能障害 ― 吃音・流暢性障害
❌ 誤り。吃音・流暢性障害は発声発語の障害に分類されます。高次脳機能障害に含まれるのは失語症、失行症、失認症、痴呆、注意障害、記憶障害などの脳損傷後の認知・言語機能障害です。吃音は発達的または神経生理的な流暢性障害として、発声発語の障害に位置づけられます。
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【試験対策ポイント】
| 障害分類 | 具体的な障害 | 重要な特徴 |
|---|---|---|
| 聴こえの障害 | 感音難聴・伝音難聴・耳鳴り・難聴 | 聴覚末梢・中枢系の機能障害 |
| 発声発語の障害 | 構音障害・音声障害・吃音・流暢性障害 | 音声生成・構音機能の障害 |
| 言語機能の障害 | 失語症・失読症・純粋語唖・言語発達障害 | 脳損傷後の言語理解・表現機能障害 |
| 食べることや呑み込みの障害 | 摂食嚥下障害 | 咀嚼・嚥下機能の障害 |
| 高次脳機能障害 | 失行症・失認症・痴呆・記憶障害・注意障害・感覚性失音楽・本能性把握 | 脳損傷後の認知・認識機能障害 |
**紛らわしい組み合わせの区別法:**
- 失語症は「言語