STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第8問

小児科学第27回
6か月の乳児を持つ親への離乳食の説明として適切でないのはどれか。
  1. 1.1日1回から始めましょう
  2. 2.つぶし粥から始めましょう
  3. 3.母乳は飲みたいだけ与えてもよいです
  4. 4.はちみつで甘くしてもよいです ✓
  5. 5.離乳食を始めるちょうどよい時期です

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — はちみつで甘くしてもよいです はちみつに含まれるボツリヌス菌の芽胞は、1歳未満の乳児の腸内環境では発芽・増殖し、ボツリヌス毒素を産生してボツリヌス中毒を引き起こす可能性があります。これは乳児に特有の危険性であり、1歳以上であれば腸内細菌叢の発達により対抗できるため、はちみつの使用は禁忌です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 1日1回から始めましょう ✅ 正しい。離乳食初期(生後5~6か月)は、1日1回の少量から開始します。月齢とともに回数を増やしていきます。 2. つぶし粥から始めましょう ✅ 正しい。乳児の発達段階に応じて、最初は10倍粥をつぶして与えます。硬さと形態は段階的に進めていくことが原則です。 3. 母乳は飲みたいだけ与えてもよいです ✅ 正しい。離乳食開始時は、まだ母乳が主栄養源です。乳児の欲求に応じて頻回に母乳を与えることは問題ありません。離乳食は補完食として開始します。 4. はちみつで甘くしてもよいです ❌ 誤り。はちみつは1歳未満の乳児に絶対禁忌です。ボツリヌス菌芽胞による乳児ボツリヌス症のリスクがあります。 5. 離乳食を始めるちょうどよい時期です ✅ 正しい。生後5~6か月は離乳食開始の目安時期です。首が据わり、座位の保持が可能になり、食物への興味が見られるようになります。 --- 【試験対策ポイント】 離乳食開始時の重要知識 |項目|内容| |---|---| |開始時期|生後5~6か月| |初回の形態|10倍粥をつぶしたもの| |初回の量|小さじ1程度| |初回の回数|1日1回| |禁忌食品|はちみつ(1歳未満)| |母乳・粉ミルク|離乳食開始後も継続| 乳児ボツリヌス症の重要事項 - 原因:ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)の芽胞 - 好発時期:1歳未満(特に生後1~4か月) - 症状:便秘、泣き声の変化、吸啜力低下、筋弛緩 - はちみつは天然食品であり芽胞汚染の可能性がある - 1歳以上は腸内細菌叢発達により対抗できる 紛らわしい選択肢の区別 - 選択肢3:「飲みたいだけ与える」→離乳食開始後も母乳は頻回でOK。授乳を打ち切る必要はない - 選択肢4:「甘くしてもいい」→はちみつ以外の加糖(砂糖など)でさえ、この時期は不要。離乳食への塩分・糖分添加は避けるべき
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