STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第27回 言語聴覚士国家試験 第7問

内科学第27回
肺癌の危険因子でないのはどれか。
  1. 1.飲酒 ✓
  2. 2.喫煙
  3. 3.PM2.5
  4. 4.肺線維症
  5. 5.アスベスト

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 飲酒 飲酒は肺癌の直接的な危険因子ではありません。肺癌の危険因子は主に「吸入物質」(喫煙・PM2.5・アスベスト)と「肺の基礎疾患」(肺線維症)に限定されます。飲酒は肝癌・食道癌・口腔咽頭癌などの危険因子であり、肺癌とは明確な因果関係が確立されていません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 飲酒 ❌ 誤り(正答)。飲酒は肺癌の危険因子ではありません。むしろ肝癌・食道癌・口腔咽頭癌などの上部消化管癌の危険因子として知られており、ST診療における嚥下機能障害との関連性はありますが、肺癌とは無関係です。 2. 喫煙 ✅ 正しい。喫煙は肺癌の最強の危険因子です。喫煙者の肺癌リスクは非喫煙者の10~20倍以上に達します。特に小細胞癌・扁平上皮癌との関連が強く、ST診療でも呼吸機能低下による構音・嚥下障害の誘因となります。 3. PM2.5 ✅ 正しい。微小粒子状物質(PM2.5)は肺癌の危険因子として国際機関(IARC:国際がん研究機関)により分類1(ヒトに対して発がん性あり)に指定されています。大気汚染が肺癌死亡率を増加させることは疫学的に実証されています。 4. 肺線維症 ✅ 正しい。肺線維症患者は肺癌発症リスクが数倍~10倍以上に増加します。特に特発性肺線維症(IPF)では線維化した肺組織の一部が癌化しやすくなり、肺機能低下に伴う呼吸困難が構音・嚥下を複合的に障害します。 5. アスベスト ✅ 正しい。アスベスト吸入は中皮腫だけでなく肺癌の危険因子でもあります。特に喫煙者がアスベストに曝露された場合、肺癌リスクは相乗的に増加(相乗作用)します。職業性曝露が長期にわたる場合、潜伏期は10~40年に及びます。 --- 【試験対策ポイント】 肺癌の危険因子分類: | 吸入物質 | 肺の基礎疾患 | 否定される因子 | |---|---|---| | 喫煙(最強) | 肺線維症 | 飲酒 | | PM2.5 | COPD(相対的) | 運動不足 | | アスベスト | 肺結核後遺症 | 肥満 | | ラドン | 珪肺症 | (食事因子は限定的) | キーワード: - 飲酒は「口腔・咽頭・食道・肝臓」の癌と強く関連(肺ではない) - 喫煙+アスベスト=相乗作用(肺癌リスク100倍超) - IPF(特発性肺線維症):8~10年で癌化リスク急増 - ST視点:肺癌患者は構音・嚥下・呼吸機能全てが複合障害となるため、呼吸リハビリと嚥下評価が必須
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