STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第117問

嚥下障害第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第117問(嚥下障害)の正答は 4 です。口腔領域の加齢変化では、皮膚や口角の下垂、唾液分泌の減少、感覚の鈍化、咀嚼・食塊形成能力の低下などが生じる。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
口腔領域の加齢変化で誤っているのはどれか。
  1. 1.頬部の皮膚や口角が下垂する。
  2. 2.唾液分泌量が減少する。
  3. 3.口腔内の温度感覚が低下する。
  4. 4.味覚閾値が低下する。
  5. 5.食塊形成能力が低下する。

正答:4番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:4番 — 味覚閾値が低下する(誤り)

口腔領域の加齢変化では、皮膚や口角の下垂、唾液分泌の減少、感覚の鈍化、咀嚼・食塊形成能力の低下などが生じる。味覚については、加齢により感度が鈍くなる、すなわち味覚閾値は上昇する。「味覚閾値が低下する」は誤りである。


【各選択肢の解説】

1. 頬部の皮膚や口角が下垂する。
❌ 正しい。加齢に伴い軟組織が下垂する。
2. 唾液分泌量が減少する。
❌ 正しい。唾液腺機能の低下や服薬の影響で唾液が減少する。
3. 口腔内の温度感覚が低下する。
❌ 正しい。加齢により口腔内の感覚は鈍化する。
4. 味覚閾値が低下する。
✅ 誤り(=正答)。味を感じにくくなる(閾値は上昇する)のが加齢変化である。
5. 食塊形成能力が低下する。
❌ 正しい。咀嚼力や舌の機能低下で食塊をまとめる力が落ちる。

【試験対策ポイント】

「閾値が上がる=感じにくくなる」という関係を押さえる。加齢では味覚・温度感覚などが鈍化し閾値は上昇する。唾液減少・咀嚼力低下・食塊形成能低下も加わり、食べにくさや誤嚥のリスクが高まる。

加齢変化方向
味覚・温度感覚閾値上昇(鈍化)
唾液分泌減少
食塊形成能力低下

これらは低栄養や誤嚥につながりうるため、高齢者の食事支援では口腔機能の評価が欠かせない。とくに味覚の鈍化は食欲低下や濃い味付けの嗜好につながり、唾液減少は食塊形成や嚥下を妨げるため、食形態の工夫や口腔ケアと合わせて総合的に支援することが大切である。加齢変化は誰にでも起こるが、義歯の不適合や服薬の影響などが加わるとさらに口腔機能が低下するため、定期的な評価で変化を早めにとらえることが望ましい。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 嚥下障害 の過去問一覧

スポンサーリンク