STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第83問

嚥下障害第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第83問(嚥下障害)の正答は 1・2 です。オトガイ舌骨筋は舌骨を前上方へ引く筋で、「挺舌(舌を前に出す)」を担うのは名前の似たオトガイ舌筋である(名前の取り違えのひっかけ)。

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問題
嚥下に関わる筋と機能との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1.茎突咽頭筋 - 喉頭挙上 ✓
  2. 2.オトガイ舌骨筋 - 挺舌 ✓
  3. 3.外側輪状披裂筋 - 声門閉鎖
  4. 4.口蓋帆挙筋 - 軟口蓋挙上
  5. 5.輪状咽頭筋 - 食道入口部収縮

正答:1・2番

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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)

初回正答率 48.7%難問

306人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1・2番 — 誤った組合せ(2つ)

オトガイ舌骨筋は舌骨を前上方へ引く筋で、「挺舌(舌を前に出す)」を担うのは名前の似たオトガイ舌筋である(名前の取り違えのひっかけ)。茎突咽頭筋の主な働きは咽頭の挙上で、喉頭挙上の主動筋(舌骨上筋群・甲状舌骨筋)ではない。公式正答は1・2である。


【各選択肢の解説】

1. 茎突咽頭筋 - 喉頭挙上
❌ 誤り(=正答)。茎突咽頭筋は茎状突起から起こり咽頭壁と甲状軟骨後縁に付く筋で、喉頭の挙上には補助的に関わるにとどまり、喉頭挙上の主動筋ではない。正しくは、茎突咽頭筋(舌咽神経支配)の主な働きは咽頭の挙上・拡大で、喉頭挙上の主役は舌骨上筋群と甲状舌骨筋である。
2. オトガイ舌骨筋 - 挺舌
❌ 誤り(=正答)。オトガイ舌骨筋は舌骨を前上方へ引く(舌骨挙上)。挺舌はオトガイ舌筋の働き。正しくは、オトガイ舌骨筋は舌骨の前上方への挙上に働く。
3. 外側輪状披裂筋 - 声門閉鎖
✅ 正しい。声帯を内転させ声門を閉じる筋である。
4. 口蓋帆挙筋 - 軟口蓋挙上
✅ 正しい。軟口蓋を引き上げ鼻咽腔閉鎖に働く。
5. 輪状咽頭筋 - 食道入口部収縮
✅ 正しい。食道入口部(上部食道括約筋)を収縮させ、嚥下時に弛緩する。

【試験対策ポイント】

嚥下関連筋は「何を動かすか」をセットで覚える。舌骨上筋群(オトガイ舌骨筋・顎舌骨筋など)は舌骨・喉頭の挙上、舌の運動はオトガイ舌筋など外舌筋、声門閉鎖は外側輪状披裂筋、食道入口部の開大には舌骨喉頭の前上方移動が関与する。

筋主な機能
茎突咽頭筋咽頭の挙上・拡大(喉頭挙上は補助)
オトガイ舌骨筋舌骨の前上方挙上
オトガイ舌筋挺舌(舌を前に出す)
輪状咽頭筋食道入口部の収縮・弛緩

嚥下時は舌骨喉頭が前上方へ動くことで食道入口部が開き、食塊が通過する仕組みを押さえる。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士が、臨床の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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