第28回 言語聴覚士国家試験 第14問
第28回 言語聴覚士国家試験 第14問(臨床神経学)の正答は 4・5 です。右利きの人は言語優位半球が左であり、失語症と右片麻痺(右顔面を含む右上下肢の運動障害)がそろえば、左の中大脳動脈(MCA)系の障害を考える。
- 1.左前大脳動脈
- 2.左椎骨動脈
- 3.左後大脳動脈
- 4.左レンズ核線条体動脈 ✓
- 5.左中大脳動脈 ✓
正答:4・5番
初回正答率 72.4%やさしい
214人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
右利きの人は言語優位半球が左であり、失語症と右片麻痺(右顔面を含む右上下肢の運動障害)がそろえば、左の中大脳動脈(MCA)系の障害を考える。本問は左中大脳動脈(皮質枝)とその穿通枝である左レンズ核線条体動脈の両方が責任血管として正答とされた複数正答問題である。
【各選択肢の解説】
❌ 主に対側下肢優位の麻痺を生じ、失語は通常伴わない。
❌ 脳幹・小脳を栄養し、片麻痺+失語のパターンとは合わない。
❌ 後頭葉(視覚)や視床を栄養し、同名半盲などが主体。
✅ 中大脳動脈の穿通枝で内包後脚などを栄養し、対側(右)片麻痺をきたす(=正答)。
✅ 皮質枝が言語野(ブローカ野・ウェルニッケ野)を含む広範な大脳半球外側面を栄養し、失語+右片麻痺を生じる(=正答)。
【試験対策ポイント】
「失語+右片麻痺」は左MCA領域の典型像。右利き・大多数の左利きでは言語優位半球は左で、左半球損傷で失語を生じる。穿通枝の閉塞(ラクナ梗塞)では内包が傷害されて純粋運動性片麻痺をきたし、皮質枝の閉塞では失語や半側空間無視など皮質症状を伴う。動脈領域と症状を対応づける。
| 動脈 | 主な症状 |
|---|---|
| 前大脳動脈 | 対側下肢優位の麻痺 |
| 中大脳動脈 | 対側上肢・顔面の麻痺・失語(優位側) |
| 後大脳動脈 | 同名半盲・視覚障害 |
失語のタイプ(運動性・感覚性など)から、より詳細な病巣部位を推定する手がかりにもなる。
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