STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第15問

臨床神経学第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第15問(臨床神経学)の正答は 1 です。ギラン・バレー症候群(GBS)は、カンピロバクター腸炎や上気道感染などの先行感染の1〜3週後に発症する、急性の末梢神経障害(多発神経炎)である。

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問題
ギラン・バレー症候群で正しいのはどれか。
  1. 1.先行感染がみられる。
  2. 2.感覚障害はみられない。
  3. 3.腱反射の亢進がみられる。
  4. 4.髄液検査で蛋白が低下する。
  5. 5.バビンスキー徴候が陽性である。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 先行感染がみられる

ギラン・バレー症候群(GBS)は、カンピロバクター腸炎や上気道感染などの先行感染の1〜3週後に発症する、急性の末梢神経障害(多発神経炎)である。感染を契機に末梢神経を攻撃する自己抗体が産生される機序が想定されている。四肢遠位から上行する弛緩性麻痺と腱反射の消失、髄液の蛋白細胞解離が特徴である。


【各選択肢の解説】

1. 先行感染がみられる。
✅ 正しい。感染後の自己免疫機序で発症する(=正答)。
2. 感覚障害はみられない。
❌ 誤り。運動麻痺が主体だが、軽度の感覚障害(しびれ等)を伴うことが多い。
3. 腱反射の亢進がみられる。
❌ 誤り。末梢神経障害のため腱反射は低下・消失する。
4. 髄液検査で蛋白が低下する。
❌ 誤り。蛋白は上昇し、細胞数は正常という蛋白細胞解離を示す。
5. バビンスキー徴候が陽性である。
❌ 誤り。末梢(下位運動ニューロン)の障害であり、上位運動ニューロン障害でみられる病的反射は陰性。

【試験対策ポイント】

GBSは「先行感染・上行性弛緩性麻痺・腱反射消失・蛋白細胞解離」をセットで覚える。治療は免疫グロブリン大量療法(IVIg)や血漿交換が中心で、多くは数か月で回復するが重症例では呼吸筋麻痺に注意する。外眼筋麻痺・運動失調・腱反射消失を呈する亜型はフィッシャー症候群と呼ばれる。

項目GBSの所見
経過先行感染→急性に進行
麻痺上行性・弛緩性
腱反射消失・低下
髄液蛋白上昇・細胞正常
✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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