第27回 言語聴覚士国家試験 第14問
第27回 言語聴覚士国家試験 第14問(臨床神経学)の正答は 2 です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は運動ニューロンが障害される疾患で、嚥下障害や筋萎縮の進行に伴い体重減少がみられる。
- 1.高齢者が多い
- 2.体重減少がみられる ✓
- 3.聴覚障害がみられる
- 4.母指筋より小指筋の萎縮が目立つ
- 5.脳脊髄液検査で細胞数の上昇がみられる
正答:2番
初回正答率 68.1%やさしい
307人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は運動ニューロンが障害される疾患で、嚥下障害や筋萎縮の進行に伴い体重減少がみられる。選択肢2が正しい。
【各選択肢の解説】
❌ 誤り(公式正答は2のみ)。本問で選ぶべきALSの特徴は症状と経過(体重減少)で、選択肢1は誤りの扱いである。ただし国内では最もかかりやすい年齢は60〜70代とされ(難病情報センター「筋萎縮性側索硬化症(ALS)(指定難病2)」)、「高齢者が多い」は今の資料では誤りと言い切れない。正しくは、ALSは中年以降のどの年齢でも発症し、国内では60〜70代の発症が最も多い。
✅ 正しい(=正答)。嚥下障害や筋萎縮により体重が減少する。
❌ 誤り。感覚は保たれ、聴覚障害は通常みられない。正しくは運動ニューロンの障害で、聴覚を含む感覚は保たれる。
❌ 誤り。母指球(短母指外転筋など)の萎縮が目立つ(split hand)。正しくは小指筋より母指筋の萎縮が目立つ。
❌ 誤り。炎症性疾患ではなく、髄液細胞数は正常である。正しくは髄液細胞数は上昇しない。
【出題当時と現在】
公式正答は2のみで、「高齢者が多い」(選択肢1)は誤りの扱いだった。一方、難病情報センターは最もかかりやすい年齢を60〜70代としており、選択肢1は今の資料と食い違う。今の国試で同じ形で問われたら、年齢ではなくALSに特有の所見(体重減少・母指球の萎縮・陰性徴候)を手がかりに選ぶ。
【試験対策ポイント】
ALSは上位・下位運動ニューロンが障害され、筋萎縮・球麻痺(構音・嚥下障害)・呼吸筋障害が進行する。一方で、感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡は出にくく、これを陰性四徴という。認知機能は保たれることが多いが、前頭側頭型認知症を合併する例もある。
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