STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第166問

言語発達障害学第28回
誤っている組合せはどれか。
  1. 1.構音の評価 - 音節検査
  2. 2.言語能力の総合評価 - ReyのAVLT (聴覚言語性学習検査) ✓
  3. 3.語彙の評価 - <S-S法>言語発達遅滞検査
  4. 4.統語の評価 - J.COSS
  5. 5.語用の評価 - CCC-2

正答:2番

解説
# 第28回 第166問 解説 ■ 正答:2番 — ReyのAVLT(聴覚言語性学習検査) 言語能力の総合評価には、**言語全側面(音声・音韻・語彙・統語・意味・語用など)を系統的に測定できる検査**を用いる必要があります。ReyのAVLTは**記憶学習能力(言語性学習)を測定する検査**であり、言語機能全体の総合評価ツールではありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 構音の評価 - 音節検査 ✅ 正しい。音節検査(例:「あ行」から「わ行」までの単音・音節を発話させ、各構音の誤りを同定)は構音能力評価の標準的手段です。 2. 言語能力の総合評価 - ReyのAVLT(聴覚言語性学習検査) ❌ 誤り。ReyのAVLTは**言語性記憶・学習能力**を評価する検査です。15個の無関係な単語リストを5試行で学習させ、学習曲線・遅延再生・干渉(プロアクティブ/レトロアクティブ)を測定します。言語発達全体の総合評価には不適切です。言語能力の総合評価には**SLTA**(標準失語症検査)や**PLWT**などの言語全側面を評価する検査を用いるべきです。 3. 語彙の評価 - <S-S法>言語発達遅滞検査 ✅ 正しい。S-S法(シンタックス・シグナルシステム)言語発達遅滞検査は、語彙、音韻、統語などの発達段階を評価できる標準化検査です。**語彙評価の重要な検査**の一つです。 4. 統語の評価 - J.COSS ✅ 正しい。J.COSS(**日本語構文特性テスト**)は、日本語の統語能力(特に「は」「を」などの助詞や能受態の理解など)を評価する専門的検査です。言語発達障害児の統語障害スクリーニングに用いられます。 5. 語用の評価 - CCC-2 ✅ 正しい。CCC-2(**Children's Communication Checklist-2**)は、親や保育者が記入する行動評価により、①会話スキル、②構文・音韻、③初期音声スキル、④語意義、⑤流暢性、⑥セマンティック関連、⑦構音、⑧不適切な語用(pragmatic**不適切性**の検出)など、言語全側面と特に**語用機能の適切性**を総合的に評価します。 --- 【試験対策ポイント】 **言語発達障害の主要評価検査の整理**: | 検査名 | 評価項目 | 用途・特徴 | |---|---|---| | **SLTA** | 音声・音韻・語彙・統語・意味・音韻認識ほぼ全側面 | 成人失語症の総合評価の標準検査。小児応用は限定的 | | **PLWT**(乳幼児言語検査) | 理解語彙・表出語彙・統語理解・音韻模倣 | 乳幼児(0〜6歳)の言語発達総合評価 | | **S-S法言語発達遅滞検査** | 音韻・語彙・統語 | 発達段階の客観的把握・実年齢との比較 | | **日本語構文テスト** | **助詞・態**など統語構造 | 統語障害の詳細評価・スクリーニング | | **CCC-2** | 会話・音韻・統語・語意・流暢性・**語用** | 保護者報告。特に語用機能障害の検出に優れ、
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