第28回 言語聴覚士国家試験 第183問
嚥下障害第28回
2歳の脳性麻痺男児。嚥下訓練で行わないのはどれか。
- 1.脱感作
- 2.味覚刺激
- 3.シャキア法 ✓
- 4.バンゲード法
- 5.ガム・ラビング
正答:3番
解説
# 第28回 第183問 解説生成
## ■ 正答:3番 — シャキア法
シャキア法は**脳性麻痺の痙直性姿勢異常を改善するための理学療法手技**であり、嚥下訓練の方法ではありません。一方、脱感作・味覚刺激・バンゲード法・ガム・ラビングは、小児期(特に脳性麻痺児)の嚥下機能獲得を支援するための直接訓練または間接訓練として実際に行われます。
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## 【各選択肢の解説】
**1. 脱感作**
✅ 正しい。口腔・咽頭の過敏性を低減するため、触覚刺激を段階的に与える手技。スプーンやガーゼで口唇周囲から始めて、徐々に舌根や咽頭部を刺激していきます。脳性麻痺児でよく見られる嘔吐反射の過敏に対して行われます。
**2. 味覚刺激**
✅ 正しい。酸味(レモン汁)や辛味などの味覚刺激により、嚥下反射の誘発を促進する手技。舌根部への刺激を加えることで反射的な嚥下運動を引き出します。直接訓練時に補助的に用いられます。
**3. シャキア法**
❌ 誤り。Shakia法は痙直型脳性麻痺の筋緊張亢進による異常姿勢を改善するための理学療法・運動療法のアプローチです。嚥下機能そのものの訓練ではなく、**運動障害の基礎療法**に分類されます。嚥下訓練の選択肢としては不適切です。
**4. バンゲード法**
✅ 正しい。咽頭の感覚刺激をゴム製のバンゲード(器具)で与え、嚥下反射を誘発する手技。特に反射の誘発が弱い児に対して、咽頭部への機械的刺激により嚥下反射の閾値を低下させます。
**5. ガム・ラビング**
✅ 正しい。口腔周囲・舌・歯肉などをガーゼで軽くこするマッサージ手技。口腔感覚の向上と筋緊張の正常化を図る間接訓練です。脳性麻痺児の低緊張部位や過緊張部位の両方に対応できます。
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## 【試験対策ポイント】
**嚥下訓練法の分類**(小児期、特に脳性麻痺児に対する):
| 訓練の種類 | 主な手技 | 目的 |
|---|---|---|
| **間接訓練**(直接食物を使わない) | 脱感作・味覚刺激・バンゲード法・ガム・ラビング・ROM運動 | 口腔咽頭の感覚向上・筋緊張調整・反射誘発 |
| **直接訓練**(食物を用いる) | 段階的な食形態提供(0j→0t→1j→…) | 嚥下機能の実際の獲得・記憶学習 |
| **運動療法**(嚥下以外) | シャキア法・正常反射実現法(NDT)・Bobath法 | 痙直性の筋緊張低下・異常姿勢の改善・正常運動パターンの誘発 |
**シャキア法の特徴**:
- 痙直型脳性麻痺の異常姿勢(例:上肢の内転・内旋、下肢の外転困難)を改善
- 体幹や四肢の筋緊張を段階的に低減させる理学療法手技
- **嚥下機能の訓練ではなく、嚥下を支える基礎的な運動能力向