STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第55問

失語症第28回

第28回 言語聴覚士国家試験 第55問(失語症)の正答は 1 です。失語症は、大脳(多くは左半球)の言語に関わる領域の損傷によって生じる、いったん獲得された言語機能の障害である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
失語症の原因疾患でないのはどれか。
  1. 1.ギラン・バレー症候群
  2. 2.多発性硬化症
  3. 3.脳挫傷
  4. 4.てんかん
  5. 5.脳出血

正答:1番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:1番 — ギラン・バレー症候群

失語症は、大脳(多くは左半球)の言語に関わる領域の損傷によって生じる、いったん獲得された言語機能の障害である。原因となるのは脳卒中・外傷・腫瘍・変性疾患など中枢神経を侵す病態である。ギラン・バレー症候群は末梢神経の障害であり、大脳の言語野を侵さないため失語症の原因とはならない。


【各選択肢の解説】

1. ギラン・バレー症候群
✅ 末梢神経を障害する疾患で、四肢の運動麻痺などを生じるが大脳の言語野は侵さず、失語症の原因とならない(=正答)。
2. 多発性硬化症
❌ 中枢神経の脱髄疾患で、病巣の部位によっては失語症を生じうる。
3. 脳挫傷
❌ 頭部外傷による脳損傷で、言語野が損なわれれば失語症を生じる。
4. てんかん
❌ 発作やてんかん性活動が言語野に及ぶと、一過性も含め失語症状を呈しうる。
5. 脳出血
❌ 言語野やその連絡路の出血は、失語症の代表的な原因である。

【試験対策ポイント】

失語症は「大脳の言語野の損傷」が原因。原因疾患は中枢性(脳血管障害・外傷・腫瘍・変性・てんかんなど)である。末梢神経障害(ギラン・バレー症候群)や、構音器官・筋の障害による運動障害性構音障害とは、障害される部位が異なる点を区別する。

障害部位
中枢(大脳言語野)脳卒中・外傷・腫瘍 → 失語症
末梢神経・筋ギラン・バレー症候群 → 運動麻痺

失語症は知能全般の低下ではなく、特定の言語処理の障害である点も基本として押さえる。聞く・話す・読む・書くという複数のモダリティにまたがって障害が現れるが、その程度はモダリティごとに異なることが多く、評価では各側面を分けてとらえる。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第28回 全問一覧

▶ 失語症 の過去問一覧

スポンサーリンク