第28回 言語聴覚士国家試験 第74問
第28回 言語聴覚士国家試験 第74問(脳性麻痺)の正答は 5 です。9歳・痙直型四肢麻痺の脳性麻痺児で、6歳から単語表出が始まり、現在は親密度の高い単語による2語文を音声で表出できている。
- 1.マカトンサインの使用
- 2.PECS の使用
- 3.発声・発語訓練
- 4.ビッグマックの使用
- 5.会話のやりとり練習 ✓
正答:5番
初回正答率 47.7%難問
266人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
9歳・痙直型四肢麻痺の脳性麻痺児で、6歳から単語表出が始まり、現在は親密度の高い単語による2語文を音声で表出できている。すでに音声言語による表出が一定程度成立しているため、代替手段の導入より、実際の会話のやりとりを広げて言語運用を伸ばすことの優先度が高い。選択肢5が適切である。
【各選択肢の解説】
❌ 誤り(優先度は低い)。音声表出が成立しており、サイン中心の代替導入を最優先にする段階ではない。正しくは、マカトンサインは音声言語の表出が十分でない段階で、音声に添えて伝達を補う手段として導入されることが多く、音声で2語文が出ている本児では会話のやりとり練習が優先される。
❌ 誤り(優先度は低い)。絵カード交換式は音声表出が乏しい例で有用だが、本児は音声で2語文が出ている。正しくは、自発的な要求伝達が乏しい例に導入する手段である。
❌ 誤り(優先度は低い)。一定の音声表出があり、語の表出そのものより運用面の拡大が課題となる。正しくは、既にある音声表出をやりとりの中で使い広げることが優先される。
❌ 誤り(優先度は低い)。単一メッセージの音声出力機器で、2語文を話せる本児の表現拡大には物足りない。正しくは、音声表出がほとんどない段階で、1つのメッセージを伝える手段として用いる。
✅ 優先度が高い(=正答)。既にある音声表出を生かし、やりとりを通じて語連鎖や言語運用を伸ばすのが妥当である。
【試験対策ポイント】
指導の優先順位は「現在の表出手段とレベル」に合わせて判断する。音声で2語文が出ているなら、AAC(サイン・PECS・VOCA)の新規導入より、会話を通じた言語運用の拡大が優先される。AACは音声表出が乏しく意思伝達が難しい段階で特に有効である。
| 本児の状態 | 妥当な方針 |
|---|---|
| 音声で2語文を表出 | 会話のやりとりで運用を拡大 |
| (表出が乏しい場合) | AAC(サイン・PECS等)の導入 |
現在できていることを土台に、次の一歩へ伸ばす視点が支援の優先順位を決める。
この問題の初回正答率は47.7%——受験者の52%が落としています。この範囲(脳性麻痺)は買い切りのST国試ノート(¥850)の棚には入っていません。まずは同じ科目だけを続けて解いて、どこが抜けているかを出すのが早道です。
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