MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問

体外循環・補助循環第33回午後

第33回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。IABPは拡張期にバルーンを膨らませて冠血流を増やし、収縮期の直前にしぼませて後負荷を下げる左心の補助である。

問題
IABP の適応について正しいのはどれか。 a.冠動脈ステントにおける遅発性血栓性閉塞の予防 b.冠動脈バイパス術後のグラフト閉塞の予防 c.切迫心筋梗塞 d.人工心肺離脱困難 e.心原性ショック
  1. 1. a、b、c
  2. 2. a、b、e
  3. 3. a、d、e
  4. 4. b、c、d
  5. 5. c、d、e ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 41.2%参考値

17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番(c・d・e)

IABPは拡張期にバルーンを膨らませて冠血流を増やし、収縮期の直前にしぼませて後負荷を下げる左心の補助である。対象は今まさに心筋が虚血・ポンプ不全に陥っている状態で、ステントやグラフトの閉塞予防は薬物療法の領域になる。


【各選択肢の解説】

a.冠動脈ステントにおける遅発性血栓性閉塞の予防
❌ 適応でない。正しくは、ステント血栓症の予防は抗血小板薬(アスピリンなどの併用)で行う。

b.冠動脈バイパス術後のグラフト閉塞の予防
❌ 適応でない。正しくは、グラフト閉塞の予防は抗血小板薬などの薬物療法で行う。

c.切迫心筋梗塞
✅ 適応である。拡張期の圧上昇で冠血流が増え、虚血に陥りかけた心筋を守る。

d.人工心肺離脱困難
✅ 適応である。後負荷を下げて左室の仕事量を減らし、自己心での循環に移る助けになる。

e.心原性ショック
✅ 適応である。冠血流の増加と後負荷の軽減で、心拍出を補助する代表的な適応。

1. a、b、c
❌ 誤り。a・bは適応でない。正しくはc・d・e。
2. a、b、e
❌ 誤り。a・bは適応でない。正しくはc・d・e。
3. a、d、e
❌ 誤り。aは適応でない。正しくはc・d・e。
4. b、c、d
❌ 誤り。bは適応でない。正しくはc・d・e。
5. c、d、e
✅ 正しい(=正答)。3つとも適応である。

【試験対策ポイント】

時相バルーン効果
拡張期膨張(インフレーション)拡張期圧上昇=冠血流増加
収縮期の直前収縮(デフレーション)後負荷軽減=心仕事量減少
  • 適応=心原性ショック・切迫心筋梗塞・難治性狭心症・人工心肺離脱困難
  • 禁忌=重症の大動脈弁閉鎖不全・大動脈解離・大動脈瘤
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