第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第68問
第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第68問(呼吸療法装置)の正答は 4 です。高気圧酸素治療は大気圧より高い圧で酸素を吸わせ、血漿に溶ける酸素を大きく増やす(ヘンリーの法則)。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:4番
初回正答率 72%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
高気圧酸素治療は大気圧より高い圧で酸素を吸わせ、血漿に溶ける酸素を大きく増やす(ヘンリーの法則)。その結果、末梢組織の酸素化・創傷治癒の促進・好中球の殺菌能の改善が得られる。
【各選択肢の解説】
a.含気組織の膨張 ❌ 誤り。正しくは加圧下ではボイルの法則で気体の体積が小さくなり、含気腔は縮む(減圧症・空気塞栓の気泡を小さくする効果)。
b.創傷治癒の促進 ✅ 正しい。組織の酸素分圧が上がり、線維芽細胞のコラーゲン合成や血管新生が進む。
c.末梢組織の酸素化 ✅ 正しい。溶存酸素が増えるので、ヘモグロビンに頼らず低灌流の組織にも酸素が届く。
d.好中球活性の上昇 ✅ 正しい。好中球の殺菌は酸素を使うため、低酸素で落ちた殺菌能が回復・向上する。
e.心拍出量の増加 ❌ 誤り。正しくは高酸素で末梢血管が収縮し徐脈になるため、心拍出量はやや減少する。
❌ 誤り。aは含気腔が縮む。正しくはb・c・d。
❌ 誤り。a・eは向きが逆。正しくはb・c・d。
❌ 誤り。a・eは向きが逆。正しくはb・c・d。
✅ 正しい(=正答)。3つとも高気圧酸素の効果。
❌ 誤り。eは心拍出量が減る方向。正しくはb・c・d。
【試験対策ポイント】
・加圧の物理:ボイルの法則(気泡・含気腔が縮む)、ヘンリーの法則(溶存酸素が増える)。
・主な適応:一酸化炭素中毒、減圧症、空気塞栓症、ガス壊疽、難治性潰瘍など。
・副作用:中耳などの圧外傷(気圧外傷)、酸素中毒(けいれん)。
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