MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第73問

体外循環・補助循環第32回午前

第32回 臨床工学技士国家試験 午前 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。脱血が止まっても送血は続くので、リザーバの400 mLは送血流量のぶんずつ減る。

問題
体表面積0.5 m² の乳児の人工心肺を用いた開心術で、吸引からの血液の戻りが全くない完全体外循環中(膀胱温30 ℃)、静脈リザーバに400 mL が貯血されていた。何らかの原因で静脈回路からの脱血が完全に途絶えた時、静脈リザーバが空になるまでの時間[秒]に最も近いのはどれか。
  1. 1. 5
  2. 2. 10
  3. 3. 20 ✓
  4. 4. 30
  5. 5. 40

正答:3番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 58.8%参考値

17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 20

脱血が止まっても送血は続くので、リザーバの400 mLは送血流量のぶんずつ減る。空になる時間=貯血量÷送血流量。灌流量指数を約2.4 L/min/m²とすると20秒になる。


【各選択肢の解説】

途中式
・送血流量 = 2.4 L/min/m² × 0.5 m² = 1.2 L/min = 1,200 mL ÷ 60 s = 20 mL/s
・空になる時間 = 400 mL ÷ 20 mL/s = 20 s

逆算すると、各選択肢が前提にしている灌流量指数は次のとおり(400 mL÷時間→L/min→÷0.5 m²)。

1. 5
❌ 誤り。80 mL/s=4.8 L/min=9.6 L/min/m²にあたり、現実の灌流量の数倍。正しくは約20秒。
2. 10
❌ 誤り。40 mL/s=2.4 L/min=4.8 L/min/m²にあたり、灌流量として過大。正しくは約20秒。
3. 20
✅ 正しい(=正答)。20 mL/s=1.2 L/min=2.4 L/min/m²で、標準的な灌流量指数に一致する。
4. 30
❌ 誤り。約13 mL/s=0.8 L/min=1.6 L/min/m²にあたり、低体温下でも乳児としては少なすぎる。正しくは約20秒。
5. 40
❌ 誤り。10 mL/s=0.6 L/min=1.2 L/min/m²にあたり、灌流量として過小。正しくは約20秒。

【試験対策ポイント】

・送血流量=灌流量指数[L/min/m²]×体表面積[m²]。L/min→mL/sは×1000÷60。
・脱血が途絶えたまま送血を続けるとリザーバが空になり、回路へ空気を送り込む(空気塞栓)。乳児では貯血量が少なく、空になるまで数十秒しかない。
・脱血不良に気づいたら送血流量を下げ、リザーバのレベルを保つ。

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