第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第15問
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第15問(循環器系)の正答は 3 です。心筋梗塞の急性期には、壊死した心筋が裂ける機械的合併症(乳頭筋断裂・心室中隔穿孔・心破裂)と、刺激伝導系の虚血による不整脈・房室ブロックが起こる。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 57.1%参考値
14人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
心筋梗塞の急性期には、壊死した心筋が裂ける機械的合併症(乳頭筋断裂・心室中隔穿孔・心破裂)と、刺激伝導系の虚血による不整脈・房室ブロックが起こる。穿孔するのは心房中隔でなく心室中隔であり、WPW症候群は先天性の病気である。
【各選択肢の解説】
a.僧帽弁乳頭筋断裂
✅ 正しい。乳頭筋が壊死して断裂すると、僧帽弁が閉じなくなって急性の僧帽弁逆流が起こり、急性心不全・肺水腫に陥る。
b.心房中隔穿孔
❌ 誤り。正しくは、梗塞の機械的合併症は心室中隔穿孔である。心室中隔は冠動脈で栄養される心筋で、梗塞で壊死して穿孔すると左→右短絡が生じる。
c.WPW症候群
❌ 誤り。正しくは、WPW症候群は心房と心室をつなぐ先天性の副伝導路(Kent束)による早期興奮症候群で、心筋梗塞で生じるものではない。
d.完全房室ブロック
✅ 正しい。房室結節を栄養する枝は多くが右冠動脈から出るため、特に下壁梗塞で房室結節が虚血になり、完全房室ブロックを起こす。
e.心破裂
✅ 正しい。壊死して薄くなった左室自由壁が裂けると心タンポナーデになり、致死的である。
❌ 誤り。b・cが当たらない。正しくはa・d・e。
❌ 誤り。bが当たらない。正しくはa・d・e。
✅ 正しい(=正答)。3つとも心筋梗塞の急性期合併症である。
❌ 誤り。b・cが当たらない。正しくはa・d・e。
❌ 誤り。cが当たらない。正しくはa・d・e。
【試験対策ポイント】
| 種類 | 合併症 |
|---|---|
| 機械的 | 乳頭筋断裂(急性僧帽弁逆流)・心室中隔穿孔・左室自由壁破裂(心タンポナーデ) |
| 電気的 | 心室細動・心室頻拍・房室ブロック(下壁梗塞で起こりやすい) |
| ポンプ失調 | 心不全・心原性ショック |
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