第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問
第36回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問(生体物性)の正答は 3 です。糸球体では血圧(静水圧)の差で血漿が押し出される 濾過、肺胞では酸素分圧の差による 拡散 で物質が動く。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 76%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
糸球体では血圧(静水圧)の差で血漿が押し出される 濾過、肺胞では酸素分圧の差による 拡散 で物質が動く。a・d・eは移動のしくみを取り違えている。
【各選択肢の解説】
a.腎臓における水分の再吸収 ― 拡散
❌ 誤り。正しくは水の再吸収は溶質の再吸収でできた浸透圧差に従う浸透で、アクアポリン(水チャネル)を通って起こる。
b.腎糸球体での物質移動 ― 濾過
✅ 正しい。糸球体毛細血管の静水圧がボーマン嚢側より高く、その圧力差で水と小さな溶質が押し出されて原尿になる。
c.肺胞から血液への酸素の移動 ― 拡散
✅ 正しい。肺胞気の酸素分圧が肺毛細血管の血液より高く、分圧差に従って肺胞壁を通り血液へ移る。
d.毛細血管壁から血管外への水分移動 ― 対流
❌ 誤り。正しくは毛細血管の静水圧と膠質浸透圧の差で決まる濾過(スターリングの仮説)である。
e.細胞内から細胞外へのNa⁺ の移動 ― 浸透
❌ 誤り。正しくはNa⁺は濃度の高い細胞外へ能動輸送(Na⁺/K⁺-ATPase)で汲み出される。浸透は半透膜を通る水(溶媒)の移動を指す。
❌ 誤り。aが誤り。正しくはb・cである。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはb・cである。
✅ 正しい(=正答)。糸球体=濾過、肺胞の酸素=拡散。
❌ 誤り。dが誤り。正しくはb・cである。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはb・cである。
【試験対策ポイント】
| 様式 | 動かす力 | 例 |
|---|---|---|
| 拡散 | 濃度(分圧)の差 | 肺胞のガス交換・透析の小分子除去 |
| 濾過 | 圧力の差 | 糸球体・毛細血管・限外濾過 |
| 浸透 | 浸透圧の差(水が動く) | 尿細管での水の再吸収 |
| 能動輸送 | ATPのエネルギー | Na⁺/K⁺-ATPase |
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