第44回 理学療法士国家試験 午前 第25問
義肢装具学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第25問(義肢装具学)の正答は 4 です。Charcot-Marie-Tooth病でみられる下垂足に対しては、遊脚期の足部クリアランス(つま先の引っかかり防止)を確保し、踵接地を可能にする短下肢装具(AFO)が適応となります。
問題
40歳の男性。Charcot-Marie-Tooth病と診断され、最近跛行を呈するようになった。リハビリテーション科を受診し理学療法が開始された。
この患者に使用する装具はどれか。
- 1. 徳大式ばね付装具
- 2. 長下肢装具
- 3. 膝固定装具
- 4. 短下肢装具 ✓
- 5. 中足骨パッド
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 短下肢装具
Charcot-Marie-Tooth病でみられる下垂足に対しては、遊脚期の足部クリアランス(つま先の引っかかり防止)を確保し、踵接地を可能にする短下肢装具(AFO)が適応となります。背屈補助機能をもつプラスチック製AFOや、後方板ばね式AFOが選択されます。
【各選択肢の解説】
1. 徳大式ばね付装具
❌ 誤り。徳大式ばね付き軟性コルセットは腰痛症に用いる軟性体幹装具です。下垂足の治療には無関係です。
❌ 誤り。徳大式ばね付き軟性コルセットは腰痛症に用いる軟性体幹装具です。下垂足の治療には無関係です。
2. 長下肢装具
❌ 誤り。長下肢装具は膝の支持性が失われた場合(大腿四頭筋麻痺、脊髄損傷など)に用います。CMTでは大腿部の筋力は比較的保たれており、過剰な装具となって歩行をかえって妨げます。
❌ 誤り。長下肢装具は膝の支持性が失われた場合(大腿四頭筋麻痺、脊髄損傷など)に用います。CMTでは大腿部の筋力は比較的保たれており、過剰な装具となって歩行をかえって妨げます。
3. 膝固定装具
❌ 誤り。この患者に膝関節の不安定性はなく、適応がありません。
❌ 誤り。この患者に膝関節の不安定性はなく、適応がありません。
4. 短下肢装具
✅ 正しい。下垂足による遊脚期のつま先引っかかりと、踵接地の欠如を補正します。感覚障害を伴うため、装具内の圧迫による皮膚トラブルにも注意が必要です。
✅ 正しい。下垂足による遊脚期のつま先引っかかりと、踵接地の欠如を補正します。感覚障害を伴うため、装具内の圧迫による皮膚トラブルにも注意が必要です。
5. 中足骨パッド
❌ 誤り。中足骨パッドは開張足やMorton病など中足骨頭部痛に用いる足底挿板です。下垂足には効果がありません。
❌ 誤り。中足骨パッドは開張足やMorton病など中足骨頭部痛に用いる足底挿板です。下垂足には効果がありません。
【試験対策ポイント】
下肢装具の適応レベルを整理しておきましょう。
| 装具 | 主な適応 |
|---|---|
| 短下肢装具(AFO) | 下垂足・尖足(腓骨神経麻痺、片麻痺、CMT) |
| 長下肢装具(KAFO) | 膝の支持性喪失(大腿四頭筋麻痺、L2〜L4レベル脊損) |
| 骨盤帯付き長下肢装具(HKAFO) | 股関節の制御も必要(T12〜L1レベル脊損) |
| 足底挿板・パッド | 足部変形・足底の疼痛(扁平足、開張足、Morton病) |
装具は「支持できない関節の1つ上まで」を覆うのが原則です。膝が支えられるなら短下肢装具で十分、と判断できます。
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