PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第29問

整形外科疾患理学療法第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第29問(整形外科疾患理学療法)の正答は 4 です。Osgood-Schlatter病は、大腿四頭筋の収縮が膝蓋腱を介して脛骨粗面の骨端核を反復して牽引することで生じます。

問題
12歳の女児。ミニバスケットボールの練習を始めてから、右膝のやや遠位部に疼痛と腫脹とが出現したため来院した。症状は運動後に悪化し、安静で軽快する。エックス線写真(別冊No.6)を別に示す。 この患者の理学療法で適切でないのはどれか。
第44回午前第29問 図
  1. 1. 膝サポーターの装着
  2. 2. 大腿四頭筋のストレッチ
  3. 3. 疼痛部のアイスマッサージ
  4. 4. スクワットによる下肢筋力訓練
  5. 5. ハムストリングスのストレッチ

正答:4番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:4番 — スクワットによる下肢筋力訓練

Osgood-Schlatter病は、大腿四頭筋の収縮が膝蓋腱を介して脛骨粗面の骨端核を反復して牽引することで生じます。したがって疼痛期には脛骨粗面への牽引ストレスを増やす運動は禁物です。スクワットは大腿四頭筋を強く収縮させるため症状を悪化させ、適切ではありません。


【各選択肢の解説】

1. 膝サポーターの装着
✅ 正しい。膝蓋腱部を圧迫するバンドやサポーターは、腱から脛骨粗面への牽引力を分散して疼痛を軽減します。
2. 大腿四頭筋のストレッチ
✅ 正しい。成長期は骨の伸長に筋の伸張性が追いつかず、大腿四頭筋のタイトネスが牽引ストレスを増大させます。柔軟性の改善が最も根本的な対策です。
3. 疼痛部のアイスマッサージ
✅ 正しい。運動後に悪化する疼痛・炎症に対して、寒冷療法は有効です。運動後のアイシングを指導します。
4. スクワットによる下肢筋力訓練
❌ 誤り。スクワットは大腿四頭筋の強い収縮を要求し、膝蓋腱を介して脛骨粗面を強く牽引するため症状を増悪させます。疼痛が強い時期は避けるべきです。
5. ハムストリングスのストレッチ
✅ 正しい。ハムストリングスの短縮は膝伸展機構への負担を増やすため、その柔軟性改善も牽引ストレスの軽減に有効です。

【試験対策ポイント】

Osgood-Schlatter病の理学療法は「牽引ストレスを減らす」の一言に集約されます。

  • やること:大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋のストレッチ、アイシング、膝蓋腱バンド、運動量の調整
  • 避けること:ジャンプ・ダッシュ・スクワットなど大腿四頭筋の強い収縮を伴う運動
成長期の骨端症は成長軟骨の閉鎖(骨端線の癒合)とともに自然軽快するのが原則で、手術になることはまれです。安静のさせすぎで筋力低下や柔軟性低下を招かないよう、痛みの範囲内で活動を続ける指導が現実的です。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「整形外科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第44回 全問一覧

▶ 整形外科疾患理学療法 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)