PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第43問

理学療法評価学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第43問(理学療法評価学)の正答は 4 です。大腿筋膜張筋のテストは背臥位から45°後方に傾けた半側臥位で、股関節屈曲位を保ちながら外転させます。

問題
Danielsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか。
  1. 1. 股関節伸展筋力4は股関節伸展30°の抵抗値で求める。
  2. 2. 股関節屈曲筋力3の運動範囲は0°〜145°である。
  3. 3. 股関節内転筋力4の非テスト側下肢は45°外転させる。
  4. 4. 大腿筋膜張筋筋力3の運動範囲は外転30°あれば良い。
  5. 5. ハムストリングス筋力5は膝関節屈曲120°の抵抗値で求める。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 大腿筋膜張筋筋力3の運動範囲は外転30°あれば良い。

大腿筋膜張筋のテストは背臥位から45°後方に傾けた半側臥位で、股関節屈曲位を保ちながら外転させます。段階3として求められる運動範囲は約30°の外転で、これを保持できれば段階3と判定します。


【各選択肢の解説】

1. 股関節伸展筋力4は股関節伸展30°の抵抗値で求める。
❌ 誤り。股関節伸展の正常可動域は15°前後であり30°は過大。腹臥位で可動域終末位まで挙上させ、そこで大腿遠位後面に抵抗を加える。
2. 股関節屈曲筋力3の運動範囲は0°〜145°である。
❌ 誤り。股関節屈曲の可動域は膝屈曲位でも約125°まで。145°は膝関節屈曲の可動域(130°前後)とも異なる過大な値。
3. 股関節内転筋力4の非テスト側下肢は45°外転させる。
❌ 誤り。側臥位で下側のテスト側下肢を内転させる際、上側の非テスト側下肢は検者が約25°外転位で支持する。45°では骨盤が傾いてしまう。
4. 大腿筋膜張筋筋力3の運動範囲は外転30°あれば良い。
✅ 正しい。半側臥位(背臥位から45°後傾)で股関節屈曲・外転させ、外転30°程度の運動範囲を重力に抗して行えれば段階3。
5. ハムストリングス筋力5は膝関節屈曲120°の抵抗値で求める。
❌ 誤り。膝関節屈曲のテストは腹臥位で屈曲45°〜90°程度の位置に保持させ、下腿遠位後面に伸展方向の抵抗を加える。120°では筋の張力が落ちて正確に評価できない。

【試験対策ポイント】

MMTの数値は丸暗記が必要な頻出項目です。股関節伸展15°・股関節屈曲125°・股関節内転時の非テスト側25°外転・大腿筋膜張筋の外転30°・膝屈曲の抵抗は45〜90°、をセットで覚えましょう。「関節の正常可動域を超える数値が書かれていたら誤り」という消去法も有効です。

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