PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第49問

理学療法評価学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第49問(理学療法評価学)の正答は 2 です。正常な呼吸音は、末梢肺野で聴かれる肺胞呼吸音、気管支周辺の気管支肺胞呼吸音、頸部気管上の気管呼吸音の3種類です。

問題
肺音聴診について正しいのはどれか。
  1. 1. 正常では副雑音が聴取できる。
  2. 2. 正常では肺胞呼吸音が聴取できる。
  3. 3. 痰貯留部では高音性連続ラ音が聴取できる。
  4. 4. 喘息発作時は粗い断続性ラ音が聴取できる。
  5. 5. 空洞音では吸気で呼気よりも低い音が聴取できる。

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 正常では肺胞呼吸音が聴取できる。

正常な呼吸音は、末梢肺野で聴かれる肺胞呼吸音、気管支周辺の気管支肺胞呼吸音、頸部気管上の気管呼吸音の3種類です。副雑音(ラ音)はすべて異常所見になります。


【各選択肢の解説】

1. 正常では副雑音が聴取できる。
❌ 誤り。副雑音(断続性ラ音・連続性ラ音・胸膜摩擦音)はいずれも異常所見であり、正常では聴取されない。
2. 正常では肺胞呼吸音が聴取できる。
✅ 正しい。末梢肺野で吸気に強く聴かれる柔らかい音が肺胞呼吸音。吸気:呼気の比はおよそ3:1で、呼気はごく短く聴こえる。
3. 痰貯留部では高音性連続ラ音が聴取できる。
❌ 誤り。痰の貯留では粗い断続性ラ音(水泡音・coarse crackles)が聴かれる。高音性連続性ラ音は笛音(wheeze)で末梢気道の狭窄を示す。
4. 喘息発作時は粗い断続性ラ音が聴取できる。
❌ 誤り。気管支喘息発作時は呼気を中心に笛音(高音性連続性ラ音)が聴かれる。3と4は所見が入れ替わったひっかけ。
5. 空洞音では吸気で呼気よりも低い音が聴取できる。
❌ 誤り。空洞(amphoric)呼吸音は肺の空洞と気道が交通したときに聴かれる金属様の響きで、呼気で強く高く聴こえ、呼気相が延長する。

【試験対策ポイント】

副雑音の4分類は毎年のように問われます。

副雑音音の特徴代表的な病態
笛音(wheeze)高音性連続性気管支喘息・末梢気道狭窄
いびき音(rhonchi)低音性連続性太い気道の狭窄・分泌物
水泡音(coarse crackles)粗い断続性痰の貯留・肺水腫・気管支拡張症
捻髪音(fine crackles)細かい断続性間質性肺炎・肺線維症

排痰理学療法の対象になるのは水泡音が聴かれる部位です。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第44回 全問一覧

▶ 理学療法評価学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)