PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第51問

理学療法評価学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第51問(理学療法評価学)の正答は 4 です。Strümpell現象(前脛骨筋徴候)は、片麻痺患者の股関節または膝関節の屈曲に抵抗を加えたとき、共同運動パターンに引き込まれて足関節の背屈・内反が同時に出現する現象です。

問題
反射・現象と誘発方法との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. Babinski反射 ―― 足底踵部への刺激
  2. 2. Raimiste現象 ―― 股関節伸展に抵抗
  3. 3. Chaddock反射 ―― 脛骨内側縁への刺激
  4. 4. Strümpell現象 ―― 股関節屈曲に抵抗
  5. 5. Marie-Foix反射 ―― 足指の他動伸展

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — Strümpell現象と股関節屈曲に抵抗

Strümpell現象(前脛骨筋徴候)は、片麻痺患者の股関節または膝関節の屈曲に抵抗を加えたとき、共同運動パターンに引き込まれて足関節の背屈・内反が同時に出現する現象です。連合反応の一種で、錐体路障害を示します。


【各選択肢の解説】

1. Babinski反射 ―― 足底踵部への刺激
❌ 誤り。Babinski反射は足底の外側縁を踵から母指球に向かってゆっくりこすって誘発する。踵部への刺激ではない。陽性なら母指の背屈と他趾の開扇現象。
2. Raimiste現象 ―― 股関節伸展に抵抗
❌ 誤り。Raimiste現象は健側の股関節内転(または外転)に抵抗を加えると、麻痺側にも同じ内転(外転)が出現する連合反応。上肢では健側の肩内転・外転に抵抗する。
3. Chaddock反射 ―― 脛骨内側縁への刺激
❌ 誤り。Chaddock反射は外果の下方から足背外側をこすって誘発する。脛骨内側縁(前面)を圧迫しながら下方へこするのはOppenheim反射。
4. Strümpell現象 ―― 股関節屈曲に抵抗
✅ 正しい。抵抗下の股関節(膝関節)屈曲により足関節背屈・内反が生じる。屈曲共同運動の要素が同時に出現するもので、随意的な分離運動が困難なことを示す。
5. Marie-Foix反射 ―― 足指の他動伸展
❌ 誤り。Marie-Foix反射は足指を強く他動屈曲(底屈)させると、股・膝・足関節の三重屈曲(逃避性屈曲反応)が起こるもの。伸展ではない。

【試験対策ポイント】

病的反射(Babinski型)はすべて母指背屈+開扇現象が陽性所見で、刺激部位だけが違います。Babinski=足底外側縁、Chaddock=外果下方、Oppenheim=脛骨前面を圧迫下降、Gordon=下腿三頭筋を握る、Schäffer=アキレス腱を握る。連合反応はRaimiste(健側の抵抗→麻痺側に同じ運動)とStrümpell(屈曲に抵抗→足背屈・内反)を区別して覚えます。

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