第44回 理学療法士国家試験 午前 第52問
理学療法評価学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第52問(理学療法評価学)の正答は 2 です。感覚検査では「感じるかどうか」だけでなく反応の速さ・正確さも評価します。
問題
感覚低下と判定するのはどれか。
- 1. 閉眼させ足の第3指を動かすとどの指か分からない。
- 2. 針で皮膚を軽く刺激すると2〜3秒遅れて痛みを感じる。 ✓
- 3. 10 ℃の水を入れた試験管で皮膚に触れると冷たいと感じる。
- 4. 背部で4 cm離れた2点に触れると1点を刺激されたように感じる。
- 5. 音叉の振動音が耳元では聞こえるが乳様突起に当てると振動を感じない。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 針で皮膚を軽く刺激すると2〜3秒遅れて痛みを感じる。
感覚検査では「感じるかどうか」だけでなく反応の速さ・正確さも評価します。痛覚刺激に対して2〜3秒の遅れが生じるのは伝導の障害を示し、感覚低下(鈍麻)と判定します。
【各選択肢の解説】
1. 閉眼させ足の第3指を動かすとどの指か分からない。
❌ 誤り。足趾はもともと識別が難しく、健常者でも第2〜4趾の区別はつきにくい。位置覚の検査は「上に動かしたか下に動かしたか」を答えさせるのが正しい方法で、指の同定ができないことをもって異常とはしない。
❌ 誤り。足趾はもともと識別が難しく、健常者でも第2〜4趾の区別はつきにくい。位置覚の検査は「上に動かしたか下に動かしたか」を答えさせるのが正しい方法で、指の同定ができないことをもって異常とはしない。
2. 針で皮膚を軽く刺激すると2〜3秒遅れて痛みを感じる。
✅ 正しい。痛覚の反応潜時が延長しており、感覚低下と判定する。感じ方が鈍い・遅い・部位がずれるといった質的変化も異常所見。
✅ 正しい。痛覚の反応潜時が延長しており、感覚低下と判定する。感じ方が鈍い・遅い・部位がずれるといった質的変化も異常所見。
3. 10 ℃の水を入れた試験管で皮膚に触れると冷たいと感じる。
❌ 誤り。冷覚検査は10℃前後の試験管を用いるのが標準で、冷たいと正しく感じるのは正常反応である。
❌ 誤り。冷覚検査は10℃前後の試験管を用いるのが標準で、冷たいと正しく感じるのは正常反応である。
4. 背部で4 cm離れた2点に触れると1点を刺激されたように感じる。
❌ 誤り。2点識別覚の正常値は部位で大きく異なり、背部・大腿は40〜70mm程度。4cm(40mm)で1点に感じても異常とは言えない。指腹は3〜6mm、手掌は約11mm。
❌ 誤り。2点識別覚の正常値は部位で大きく異なり、背部・大腿は40〜70mm程度。4cm(40mm)で1点に感じても異常とは言えない。指腹は3〜6mm、手掌は約11mm。
5. 音叉の振動音が耳元では聞こえるが乳様突起に当てると振動を感じない。
❌ 誤り。これはRinne試験(聴力検査)の所見で、気導が骨導より優れているのは正常(Rinne陽性)。振動覚検査は骨突出部に音叉を当てて振動の有無と持続時間をみるもので、聴こえ方の比較ではない。
❌ 誤り。これはRinne試験(聴力検査)の所見で、気導が骨導より優れているのは正常(Rinne陽性)。振動覚検査は骨突出部に音叉を当てて振動の有無と持続時間をみるもので、聴こえ方の比較ではない。
【試験対策ポイント】
2点識別覚の正常値(指腹3〜6mm<手掌約11mm<前腕30〜40mm<背部・大腿40〜70mm)は覚えておくと即答できます。表在感覚は温度覚10℃/40〜45℃、深部感覚は位置覚・運動覚・振動覚(128Hz音叉)。「正常反応を異常と見誤らせる」タイプの設問なので、各検査の基準値を持っているかが勝負です。
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