第44回 理学療法士国家試験 午前 第54問
整形外科学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第54問(整形外科学)の正答は 3 です。アキレス腱断裂の保存療法では、断裂した腱の断端どうしを近づけるために足関節を底屈(尖足)位でギプス固定し、その後徐々に背屈方向へ角度を戻していきます。
問題
外傷と固定肢位との組合せで正しいのはどれか。
- 1. 脊椎圧迫骨折 ―― 脊柱屈曲位
- 2. 膝蓋骨脱臼 ―― 膝関節屈曲位
- 3. アキレス腱断裂 ―― 足関節底屈位 ✓
- 4. 足関節内果骨折 ―― 足関節背屈位
- 5. 腓骨筋腱脱臼 ―― 足部回内位
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — アキレス腱断裂と足関節底屈位
アキレス腱断裂の保存療法では、断裂した腱の断端どうしを近づけるために足関節を底屈(尖足)位でギプス固定し、その後徐々に背屈方向へ角度を戻していきます。
【各選択肢の解説】
1. 脊椎圧迫骨折 ―― 脊柱屈曲位
❌ 誤り。屈曲は椎体前方への圧縮力を高め、椎体のつぶれを助長する。固定は脊柱伸展(過伸展)位で、コルセットやジュエット型装具を用いる。
❌ 誤り。屈曲は椎体前方への圧縮力を高め、椎体のつぶれを助長する。固定は脊柱伸展(過伸展)位で、コルセットやジュエット型装具を用いる。
2. 膝蓋骨脱臼 ―― 膝関節屈曲位
❌ 誤り。膝蓋骨は屈曲に伴い外側へ引かれるため、屈曲位固定は再脱臼を招く。固定は膝関節伸展位で行う。
❌ 誤り。膝蓋骨は屈曲に伴い外側へ引かれるため、屈曲位固定は再脱臼を招く。固定は膝関節伸展位で行う。
3. アキレス腱断裂 ―― 足関節底屈位
✅ 正しい。底屈位で腱断端の距離を縮めて癒合を図る。徐々に背屈させ、装具は踵を持ち上げたヒールリフト付きを使用する。
✅ 正しい。底屈位で腱断端の距離を縮めて癒合を図る。徐々に背屈させ、装具は踵を持ち上げたヒールリフト付きを使用する。
4. 足関節内果骨折 ―― 足関節背屈位
❌ 誤り。内果骨折は内反(回外)強制による裂離骨折が多く、固定は足関節中間位(0°)から軽度外反位とする。背屈位固定という規定はない。
❌ 誤り。内果骨折は内反(回外)強制による裂離骨折が多く、固定は足関節中間位(0°)から軽度外反位とする。背屈位固定という規定はない。
5. 腓骨筋腱脱臼 ―― 足部回内位
❌ 誤り。腓骨筋腱は足関節背屈・外反(回内)強制で外果前方へ脱臼するため、固定は足部回外(内反)・軽度底屈位とし、腓骨筋腱を腓骨筋腱溝に納める。
❌ 誤り。腓骨筋腱は足関節背屈・外反(回内)強制で外果前方へ脱臼するため、固定は足部回外(内反)・軽度底屈位とし、腓骨筋腱を腓骨筋腱溝に納める。
【試験対策ポイント】
固定肢位は「損傷した組織が緩む方向」に固定する、が原則です。アキレス腱断裂→底屈位、膝蓋腱・大腿四頭筋腱断裂→膝伸展位、脊椎圧迫骨折→伸展位、肩関節前方脱臼→内旋・内転位(三角巾)、肘内障整復後→回内・屈曲位。逆に「損傷を強めた方向に固定する」選択肢は誤りと即断できます。
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