PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第61問

神経疾患理学療法第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第61問(神経疾患理学療法)の正答は 5 です。傾斜台(tilt table)を用いた立位保持訓練は、下肢を伸展位に保ったまま身体を起こす方法です。

問題
立位保持困難な脳卒中片麻痺患者に対する傾斜台を用いた立位保持訓練の目的として適切でないのはどれか。
  1. 1. 尖足の予防
  2. 2. 覚醒レベルの向上
  3. 3. 立位感覚の維持
  4. 4. 下肢の骨粗鬆症予防
  5. 5. 膝関節伸展筋の痙縮抑制

正答:5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:5番 — 膝関節伸展筋の痙縮抑制

傾斜台(tilt table)を用いた立位保持訓練は、下肢を伸展位に保ったまま身体を起こす方法です。このとき伸張されるのは足関節を背屈位に固定することによる下腿三頭筋(足底屈筋)であり、膝関節伸展筋(大腿四頭筋)は伸展位で固定されるだけなので痙縮抑制の効果は期待できません。設問は「適切でないもの」を問う否定形なので、5番が正答です。


【各選択肢の解説】

1. 尖足の予防
✅ 正しい。足底板で足関節を背屈位に保つため、下腿三頭筋が持続伸張され尖足拘縮の予防になります。
2. 覚醒レベルの向上
✅ 正しい。抗重力位をとることで前庭系・網様体賦活系が刺激され、意識・覚醒レベルの向上が期待できます。
3. 立位感覚の維持
✅ 正しい。足底からの荷重感覚と抗重力位での姿勢定位が入力され、立位の身体イメージを保てます。
4. 下肢の骨粗鬆症予防
✅ 正しい。長期臥床では廃用性骨萎縮が進みます。荷重による骨への機械的刺激が骨量減少を抑制します。
5. 膝関節伸展筋の痙縮抑制
❌ 誤り。傾斜台では膝は伸展位で固定されるため大腿四頭筋は伸張されず、痙縮抑制の目的にはなりません。これが正答(適切でないもの)です。

【試験対策ポイント】

傾斜台(起立台)の目的は「起立性低血圧への順応・尖足予防・骨萎縮予防・覚醒向上・立位感覚の維持・尿路結石予防」とまとめて覚えます。

痙縮抑制は「持続的な伸張」で得られるので、どの筋が伸ばされる肢位かを考えるのがコツです。傾斜台で伸ばされるのは足底屈筋(下腿三頭筋)とハムストリングスであり、膝伸展筋ではありません。

なお実施中は血圧低下(起立性低血圧)に注意し、角度は低角度から漸増、めまい・顔面蒼白・血圧低下が出たら傾斜を戻します。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第44回 全問一覧

▶ 神経疾患理学療法 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)