第44回 理学療法士国家試験 午前 第67問
神経内科学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第67問(神経内科学)の正答は 2 です。自律神経過反射(autonomic dysreflexia)は、第6胸髄(T6)より上位の脊髄損傷で生じます。
問題
脊髄損傷で自律神経過反射を認める損傷部位の下限の髄節はどれか。
- 1. C6
- 2. T6 ✓
- 3. T10
- 4. T12
- 5. L2
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — T6
自律神経過反射(autonomic dysreflexia)は、第6胸髄(T6)より上位の脊髄損傷で生じます。交感神経の主要な出口である大内臓神経(T5〜T9)を含む腹部内臓血管床への交感神経支配が、脳幹からの抑制を受けられなくなるためです。したがって「発症しうる損傷部位の下限」はT6となります。
【各選択肢の解説】
1. C6
❌ 誤り。C6損傷でも自律神経過反射は起こりますが、これは下限ではなくより上位のレベルです。設問が問うているのは発症しうる最も下のレベルです。
❌ 誤り。C6損傷でも自律神経過反射は起こりますが、これは下限ではなくより上位のレベルです。設問が問うているのは発症しうる最も下のレベルです。
2. T6
✅ 正しい。一般にT6以上の損傷で出現するとされ、T6が下限とされます。
✅ 正しい。一般にT6以上の損傷で出現するとされ、T6が下限とされます。
3. T10
❌ 誤り。T10損傷では大内臓神経より下位のため、典型的な自律神経過反射は生じません。
❌ 誤り。T10損傷では大内臓神経より下位のため、典型的な自律神経過反射は生じません。
4. T12
❌ 誤り。T12は交感神経幹の下端付近で、頭側の血管床への影響が乏しく発症しません。
❌ 誤り。T12は交感神経幹の下端付近で、頭側の血管床への影響が乏しく発症しません。
5. L2
❌ 誤り。L2は腰髄レベルであり、自律神経過反射の対象外です。
❌ 誤り。L2は腰髄レベルであり、自律神経過反射の対象外です。
【試験対策ポイント】
自律神経過反射は国試頻出の緊急事態です。
- 誘因:膀胱充満(最多)、便秘・宿便、褥瘡、陥入爪、きつい衣服やベルト、尿路結石など損傷レベル以下の侵害刺激
- 症状:発作性の高血圧、損傷レベルより上の発汗・顔面紅潮、拍動性頭痛、鼻閉、徐脈、損傷レベル以下は蒼白・鳥肌
- 対応:まず座位にする(頭部を挙上して血圧を下げる) → 締めつけている衣服・ベルトを緩める → 導尿など誘因の除去。臥位にするのは誤り
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