PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第73問

神経内科学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第73問(神経内科学)の正答は 2 です。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ4は「歩行可能だが椅子からの起立が不能」な段階です。

問題
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)で立位時にみられる特徴はどれか。
  1. 1. 頸部前屈
  2. 2. 腰椎前弯 ✓
  3. 3. 股関節過伸展
  4. 4. 踵足
  5. 5. 足部外反

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 45.5%参考値

11人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 腰椎前弯

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類ステージ4は「歩行可能だが椅子からの起立が不能」な段階です。この時期は殿筋群・腹筋群の筋力低下が著明で、重心を保つために骨盤を前傾させ、代償として腰椎前弯が著しく増強します。体幹は後方に反らせ、下腿三頭筋の仮性肥大と短縮により尖足を伴い、動揺性歩行(waddling gait)となります。


【各選択肢の解説】

1. 頸部前屈
❌ 誤り。腰椎前弯・体幹後傾に伴い、頸部はむしろ前方突出〜後屈方向の代償をとります。頸部前屈が立位の特徴ではありません。
2. 腰椎前弯
✅ 正しい。大殿筋・腹筋の筋力低下を代償し、重心線を股関節の後方に保つために骨盤前傾・腰椎前弯増強という姿勢をとります。
3. 股関節過伸展
❌ 誤り。腸腰筋や腸脛靱帯の短縮による股関節屈曲拘縮が進行し、過伸展位にはなりません。
4. 踵足
❌ 誤り。下腿三頭筋の仮性肥大と短縮により尖足(内反尖足)となります。踵足は逆の変形です。
5. 足部外反
❌ 誤り。後脛骨筋優位の内反傾向で、内反尖足が典型です。

【試験対策ポイント】

厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類(Duchenne型筋ジストロフィー)は頻出です。

ステージ内容
1階段昇降が可能
2階段昇降に手すりが必要
3椅子からの起立が可能
4歩行可能だが椅子からの起立が不能
5歩行不能、四つ這い可能
6四つ這い不能、いざり移動可能
7いざり不能、座位保持可能
8座位保持不能、常時臥床

ステージ4までが歩行可能、5から歩行不能、8で寝たきりという境目で覚えます。

その他の頻出所見:Gowers徴候(登はん性起立)、下腿三頭筋の仮性肥大、動揺性歩行、腰椎前弯増強、内反尖足、歩行不能後に急速に進行する側弯、呼吸筋麻痺と心筋障害(拡張型心筋症)。理学療法では過用性筋力低下を招く強い抵抗運動は禁忌で、関節可動域維持・側弯予防・呼吸理学療法が中心です。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」第6章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

PT国試ノート 頻出だけを、1冊に。 全36冊・全129章/過去問18回分(第44〜61回)の出題傾向から作成 赤シート・覚えたチェック・印刷対応/章末から過去問へ戻れる 買い切り 850円 運動学・解剖学は無料 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
全科目セット 850円・買い切り / 全36冊・全129章。運動学・解剖学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
🗺️ ST-Toolbox の無料サービス リハ就職マップ | PTの就職先を公的データから探す 見学先を選ぶときにまず知りたいのは「そこがどの分野をやっているか」。届出内容から分かる領域(脳血管等・運動器・呼吸器・心大血管・小児・生活期(介護施設))と、住所を入れての通勤時間で絞り込めます。全国18,875か所・登録不要。求人が出ていない施設も最初から載っています。 別タブでさがす →
関連

▶ 第44回 全問一覧

▶ 神経内科学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)