PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第79問

物理療法第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第79問(物理療法)の正答は 2 です。超音波は物質(媒質)の粒子が振動して伝わる機械的な弾性波(音波)であり、電磁波ではありません。

問題
電磁波でないのはどれか。
  1. 1. 低周波
  2. 2. 超音波
  3. 3. 赤外線
  4. 4. 極超短波
  5. 5. レーザー光線

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 超音波

超音波は物質(媒質)の粒子が振動して伝わる機械的な弾性波(音波)であり、電磁波ではありません。そのため真空中は伝わらず、生体に照射する際は空気を除くためにカップリング剤(ゲル)や水中法が必要になります。設問は「電磁波でないもの」を問う否定形なので、2番が正答です。


【各選択肢の解説】

1. 低周波
✅ 正しい(電磁波である)。低周波療法で用いられる低周波は電磁波のうち最も波長の長い周波数帯に属します。
2. 超音波
❌ 誤り(電磁波ではない)。媒質の振動によって伝わる機械的振動=音波であり、電磁波スペクトルには含まれません。これが正答です。
3. 赤外線
✅ 正しい(電磁波である)。可視光より波長の長い電磁波で、表在温熱療法に用いられます。
4. 極超短波
✅ 正しい(電磁波である)。マイクロ波(2,450 MHz)で、深部温熱療法に用いられる電磁波です。
5. レーザー光線
✅ 正しい(電磁波である)。位相のそろった単色光(可視光〜近赤外線)で、これも電磁波です。

【試験対策ポイント】

物理療法で扱うエネルギーの分類は頻出です。

分類該当するもの
電磁波低周波・中周波・高周波(短波・極超短波)・赤外線・可視光線・紫外線・レーザー・X線
音波(機械的振動)超音波
伝導・対流による熱ホットパック・パラフィン浴・渦流浴・寒冷

超音波療法の要点も一緒に押さえます。

  • 周波数1 MHz=深部(3〜5 cm)3 MHz=浅部(1〜2 cm)。周波数が高いほど浅く吸収される
  • 温熱効果(連続波)と非温熱効果(パルス波:組織修復・創傷治癒)がある
  • 強度は0.5〜2.0 W/cm²。プローブは静止させず動かす
  • 禁忌:成長期の骨端線、眼球、生殖器、心臓ペースメーカー、悪性腫瘍、妊婦の腹部、金属(人工関節は相対的禁忌だが、体内金属では極超短波が禁忌)
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