第44回 理学療法士国家試験 午前 第81問
物理療法第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第81問(物理療法)の正答は 4 です。超音波の非温熱作用(機械的作用)とは、キャビテーション・音響流・微細マッサージ効果などを指します。
問題
超音波の非温熱作用が大きいのはどれか。
- 1. 皮膚
- 2. 皮膚と皮下脂肪層との境界
- 3. 皮下脂肪層
- 4. 筋と骨との境界 ✓
- 5. 骨髄
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 筋と骨との境界
超音波の非温熱作用(機械的作用)とは、キャビテーション・音響流・微細マッサージ効果などを指します。これらは音響インピーダンス(超音波の伝わりにくさ)の差が大きい組織の境界面で反射・定在波が生じるところで最も強く現れます。骨は軟部組織の約4〜5倍の音響インピーダンスをもつため、筋と骨の境界で反射が最大となり、非温熱作用も温熱作用もここで最も大きくなります。
【各選択肢の解説】
1. 皮膚
❌ 誤り。皮膚は音響インピーダンスがほぼ均一な組織で、超音波はそのまま透過するため反射が少なく、作用は小さいです。
❌ 誤り。皮膚は音響インピーダンスがほぼ均一な組織で、超音波はそのまま透過するため反射が少なく、作用は小さいです。
2. 皮膚と皮下脂肪層との境界
❌ 誤り。皮膚と脂肪は音響インピーダンスの差が小さく、境界での反射はごくわずかです。
❌ 誤り。皮膚と脂肪は音響インピーダンスの差が小さく、境界での反射はごくわずかです。
3. 皮下脂肪層
❌ 誤り。脂肪は超音波の減衰・吸収が少なく透過性が高いため、エネルギーがほとんど留まりません。
❌ 誤り。脂肪は超音波の減衰・吸収が少なく透過性が高いため、エネルギーがほとんど留まりません。
4. 筋と骨との境界
✅ 正しい。骨と軟部組織は音響インピーダンス差が最大で、反射による定在波が生じて機械的作用が最も大きくなります。骨膜痛(照射中の深部痛)が起こりやすいのも同じ理由です。
✅ 正しい。骨と軟部組織は音響インピーダンス差が最大で、反射による定在波が生じて機械的作用が最も大きくなります。骨膜痛(照射中の深部痛)が起こりやすいのも同じ理由です。
5. 骨髄
❌ 誤り。超音波は骨皮質でほぼ反射・吸収されるため、骨髄まで到達しません。
❌ 誤り。超音波は骨皮質でほぼ反射・吸収されるため、骨髄まで到達しません。
【試験対策ポイント】
超音波療法の数値は毎年の頻出事項です。
- 周波数:1MHz=深部(3〜5cm)/3MHz=浅部(1〜2cm)。周波数が高いほど浅い
- 強度:0.5〜2.0 W/cm²が標準
- 連続波=温熱作用が主体、パルス波(duty比20%など)=非温熱作用が主体
- 禁忌:眼球・妊娠子宮・成長期の骨端線・悪性腫瘍・ペースメーカー・急性炎症部
- 移動法(ストローク法)で照射するのは、定在波による組織損傷と骨膜痛を防ぐため
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