第47回 理学療法士国家試験 午前 第18問
内部障害理学療法第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第18問(内部障害理学療法)の正答は 2 です。MRCグレード3(Hugh-Jones分類Ⅳ相当)は「同年代の人より平地歩行が遅い、または自分のペースでも息切れのため立ち止まる」重度の労作時呼吸困難です。
問題
55歳の女性。COPDに対して在宅酸素療法(HOT)を行っている。MRCグレード3(Hugh-Jones分類Ⅳ相当)である。この患者に指導する運動として適切なのはどれか。
- 1. ジョギング
- 2. 四肢体幹のストレッチ ✓
- 3. 速歩
- 4. ゴルフ
- 5. 階段昇降
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 四肢体幹のストレッチ
MRCグレード3(Hugh-Jones分類Ⅳ相当)は「同年代の人より平地歩行が遅い、または自分のペースでも息切れのため立ち止まる」重度の労作時呼吸困難です。在宅酸素療法中でもあり、この段階でまず指導すべきは低負荷のコンディショニング(ストレッチ・呼吸練習・リラクセーション)です。
【各選択肢の解説】
1. ジョギング
❌ 誤り。運動強度が高く(6〜7METs程度)、著しい呼吸困難と低酸素血症を招く。MRC3の患者には実施不可能である。
❌ 誤り。運動強度が高く(6〜7METs程度)、著しい呼吸困難と低酸素血症を招く。MRC3の患者には実施不可能である。
2. 四肢体幹のストレッチ
✅ 正しい。低負荷で息切れを生じにくく、胸郭可動性や呼吸補助筋の柔軟性を改善する。呼吸リハビリテーションのコンディショニング期の中心的な内容で、口すぼめ呼吸・腹式呼吸と組み合わせて指導する。
✅ 正しい。低負荷で息切れを生じにくく、胸郭可動性や呼吸補助筋の柔軟性を改善する。呼吸リハビリテーションのコンディショニング期の中心的な内容で、口すぼめ呼吸・腹式呼吸と組み合わせて指導する。
3. 速歩
❌ 誤り。平地の通常歩行でも立ち止まる状態であり、速歩は強い呼吸困難を招く。歩行練習を行うにしても、ゆっくりしたペースで休憩を挟む方法から始める。
❌ 誤り。平地の通常歩行でも立ち止まる状態であり、速歩は強い呼吸困難を招く。歩行練習を行うにしても、ゆっくりしたペースで休憩を挟む方法から始める。
4. ゴルフ
❌ 誤り。4〜5METs程度で、上肢挙上・体幹回旋・移動を伴い負荷が高い。とくに上肢挙上は呼吸補助筋の働きを妨げ息切れを増強させる。
❌ 誤り。4〜5METs程度で、上肢挙上・体幹回旋・移動を伴い負荷が高い。とくに上肢挙上は呼吸補助筋の働きを妨げ息切れを増強させる。
5. 階段昇降
❌ 誤り。4〜8METs程度と負荷が高く、COPD患者が最も息切れを訴える動作の一つである。実施するにしても、まず呼吸法を習得したうえで一段ごとに呼気を合わせる方法を指導する。
❌ 誤り。4〜8METs程度と負荷が高く、COPD患者が最も息切れを訴える動作の一つである。実施するにしても、まず呼吸法を習得したうえで一段ごとに呼気を合わせる方法を指導する。
【試験対策ポイント】
呼吸困難の評価尺度は数値と表現をセットで覚えます。
| MRC(修正MRC) | 内容 |
|---|---|
| 0〜1 | 激しい運動や坂道・急ぎ足で息切れ |
| 2 | 同年代より平地歩行が遅い |
| 3 | 平地を約100m、または数分歩くと息継ぎのため立ち止まる |
| 4 | 息切れが強く外出できない、着替えでも息切れ |
呼吸リハの流れは「コンディショニング(ストレッチ・呼吸練習・排痰)→ ADL練習 → 全身持久力・下肢筋力トレーニング」。運動中止の目安はSpO₂ 90%未満、修正Borgスケールで5〜7を超える呼吸困難です。
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