第44回 理学療法士国家試験 午後 第4問
解剖学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第4問(解剖学)の正答は 4 です。半月板は線維軟骨性のC字形の構造で、丸い大腿骨顆と平坦な脛骨関節面の間に入り込み、関節面の適合性を高めて接触面積を増やし、荷重分散と衝撃吸収、関節の安定化に働きます。
問題
膝関節で正しいのはどれか。
- 1. 生理的に内反している。
- 2. 前十字靱帯は膝で最も強い靱帯である。
- 3. 内側側副靱帯は内反によって緊張する。
- 4. 半月板は関節面の適合性を良好にする。 ✓
- 5. 膝蓋腱は大腿四頭筋の力を腓骨に伝える。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 半月板は関節面の適合性を良好にする。
半月板は線維軟骨性のC字形の構造で、丸い大腿骨顆と平坦な脛骨関節面の間に入り込み、関節面の適合性を高めて接触面積を増やし、荷重分散と衝撃吸収、関節の安定化に働きます。
【各選択肢の解説】
1. 生理的に内反している。
❌ 誤り。膝は生理的に軽度外反しています(大腿脛骨角FTA約176度、外反角にして約5~6度)。内反が進んだ状態が内反膝で、変形性膝関節症で典型的です。
❌ 誤り。膝は生理的に軽度外反しています(大腿脛骨角FTA約176度、外反角にして約5~6度)。内反が進んだ状態が内反膝で、変形性膝関節症で典型的です。
2. 前十字靱帯は膝で最も強い靱帯である。
❌ 誤り。膝で最も太く強いのは後十字靱帯で、前十字靱帯の約2倍の強度とされます。だからこそ損傷頻度は前十字靱帯のほうが高くなります。
❌ 誤り。膝で最も太く強いのは後十字靱帯で、前十字靱帯の約2倍の強度とされます。だからこそ損傷頻度は前十字靱帯のほうが高くなります。
3. 内側側副靱帯は内反によって緊張する。
❌ 誤り。内側側副靱帯は外反ストレスで緊張します(外反ストレステストで疼痛・動揺が出る)。内反で緊張するのは外側側副靱帯です。
❌ 誤り。内側側副靱帯は外反ストレスで緊張します(外反ストレステストで疼痛・動揺が出る)。内反で緊張するのは外側側副靱帯です。
4. 半月板は関節面の適合性を良好にする。
✅ 正しい。適合性向上のほか、荷重分散・衝撃吸収・関節液の分布にも関与します。内側半月板は内側側副靱帯と結合しているため、外反+外旋の外力で靱帯と同時に損傷しやすくなります。
✅ 正しい。適合性向上のほか、荷重分散・衝撃吸収・関節液の分布にも関与します。内側半月板は内側側副靱帯と結合しているため、外反+外旋の外力で靱帯と同時に損傷しやすくなります。
5. 膝蓋腱は大腿四頭筋の力を腓骨に伝える。
❌ 誤り。膝蓋腱(膝蓋靱帯)は膝蓋骨から脛骨粗面に付着し、大腿四頭筋の張力を脛骨に伝えます。膝蓋骨は滑車として作用し伸展モーメントアームを増大させます。
❌ 誤り。膝蓋腱(膝蓋靱帯)は膝蓋骨から脛骨粗面に付着し、大腿四頭筋の張力を脛骨に伝えます。膝蓋骨は滑車として作用し伸展モーメントアームを増大させます。
【試験対策ポイント】
膝の靱帯は「緊張する方向」で覚えると失点しません。内側側副靱帯=外反で緊張/外側側副靱帯=内反で緊張/前十字靱帯=脛骨の前方移動を制動(Lachmanテスト・前方引き出しテスト)/後十字靱帯=脛骨の後方移動を制動(後方引き出しテスト・sagging徴候)。半月板損傷の検査はMcMurrayテスト・Apleyテストです。内側半月板・内側側副靱帯・前十字靱帯が同時に損傷するものをunhappy triad(不幸の三徴)と呼びます。
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