PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第39問

運動学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第39問(運動学)の正答は 4・5 です。前腕最大回内位から回外方向へ動かす場面が問われています。

問題
肘関節屈曲位で前腕最大回内位から回外位に働く筋はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 肘筋
  2. 2. 長掌筋
  3. 3. 上腕筋
  4. 4. 腕橈骨筋
  5. 5. 上腕二頭筋

正答:4・5番

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解説
■ 正答:4・5番 — 腕橈骨筋/上腕二頭筋

前腕最大回内位から回外方向へ動かす場面が問われています。上腕二頭筋は橈骨粗面に停止し、肘屈曲位で最も強力な回外筋として働きます。腕橈骨筋は最大回内位からは中間位まで回外方向に、最大回外位からは中間位方向に働く(常に中間位へ戻す)筋です。


【各選択肢の解説】

1. 肘筋
❌ 誤り。肘頭外側に付き、肘関節の伸展を補助する筋です。前腕の回旋には関与しません。
2. 長掌筋
❌ 誤り。手関節の掌屈に働く筋で、前腕回旋作用はありません(先天的に欠損する人も多い筋です)。
3. 上腕筋
❌ 誤り。尺骨粗面に停止するため純粋な肘屈曲筋で、回旋作用をもちません。回内位でも屈曲力が落ちないのはこの筋のためです。
4. 腕橈骨筋
✅ 正しい。最大回内位から中間位へ戻す=回外方向に作用します。橈骨神経支配ですが肘屈曲にも働く例外的な筋です。
5. 上腕二頭筋
✅ 正しい。肘屈曲位で最大の回外筋力を発揮します(ねじを右に締める動作で二頭筋を使うのがこの働きです)。

【試験対策ポイント】

回外筋=上腕二頭筋(肘屈曲位で最強)・回外筋(肘伸展位でも働く)・腕橈骨筋(回内位からのみ)。回内筋=円回内筋・方形回内筋・腕橈骨筋(回外位からのみ)。

腕橈骨筋は「中間位に向かってしか働かない」ため、回内筋にも回外筋にも登場する要注意筋です。また肘屈筋3兄弟のうち、上腕二頭筋=筋皮神経、上腕筋=筋皮神経、腕橈骨筋=橈骨神経という支配の違いも頻出です。

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