第44回 理学療法士国家試験 午後 第54問
病理学概論第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第54問(病理学概論)の正答は 1 です。ヒスタミンは肥満細胞・好塩基球の顆粒から放出され、細静脈の内皮細胞を収縮させて血管透過性を亢進させます。
問題
炎症の仲介物質の作用で正しい組合せはどれか。
- 1. ヒスタミン ―― 血管透過性の亢進 ✓
- 2. セロトニン ―― 発熱
- 3. ブラジキニン ―― マクロファージの活性化
- 4. ロイコトリエン ―― 疼痛作用
- 5. プロスタグランジン ―― 白血球の活性化
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — ヒスタミン ―― 血管透過性の亢進
ヒスタミンは肥満細胞・好塩基球の顆粒から放出され、細静脈の内皮細胞を収縮させて血管透過性を亢進させます。炎症初期の発赤・腫脹(滲出)を担う代表的な化学伝達物質で、組合せとして正しいのは1番だけです。
【各選択肢の解説】
1. ヒスタミン ―― 血管透過性の亢進
✅ 正しい。血管拡張と透過性亢進を引き起こし、蕁麻疹やI型アレルギーの即時反応の主役となります。
✅ 正しい。血管拡張と透過性亢進を引き起こし、蕁麻疹やI型アレルギーの即時反応の主役となります。
2. セロトニン ―― 発熱
❌ 誤り。セロトニン(血小板由来)の作用は血管収縮と透過性亢進です。発熱を起こす内因性発熱物質はIL-1・TNF・プロスタグランジンE2です。
❌ 誤り。セロトニン(血小板由来)の作用は血管収縮と透過性亢進です。発熱を起こす内因性発熱物質はIL-1・TNF・プロスタグランジンE2です。
3. ブラジキニン ―― マクロファージの活性化
❌ 誤り。ブラジキニンはキニン系の産物で、血管拡張・透過性亢進・発痛が主作用です。マクロファージ活性化はインターフェロンγなどのサイトカインの働きです。
❌ 誤り。ブラジキニンはキニン系の産物で、血管拡張・透過性亢進・発痛が主作用です。マクロファージ活性化はインターフェロンγなどのサイトカインの働きです。
4. ロイコトリエン ―― 疼痛作用
❌ 誤り。ロイコトリエンはアラキドン酸のリポキシゲナーゼ系産物で、気管支収縮・血管透過性亢進・白血球遊走(LTB4)が主作用です。疼痛はブラジキニンが担います。
❌ 誤り。ロイコトリエンはアラキドン酸のリポキシゲナーゼ系産物で、気管支収縮・血管透過性亢進・白血球遊走(LTB4)が主作用です。疼痛はブラジキニンが担います。
5. プロスタグランジン ―― 白血球の活性化
❌ 誤り。プロスタグランジンは血管拡張・発熱・発痛増強(痛覚受容器の感作)が主作用です。白血球の遊走・活性化はLTB4やケモカインの役割です。
❌ 誤り。プロスタグランジンは血管拡張・発熱・発痛増強(痛覚受容器の感作)が主作用です。白血球の遊走・活性化はLTB4やケモカインの役割です。
【試験対策ポイント】
化学伝達物質は作用別に束ねると覚えやすくなります。透過性亢進=ヒスタミン・セロトニン・ブラジキニン・ロイコトリエン/発痛=ブラジキニン、増強=プロスタグランジン/発熱=IL-1・TNF・PGE2/走化性=LTB4・C5a・IL-8。NSAIDsがシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン産生を抑え、解熱・鎮痛・抗炎症作用を示す点も併せて問われます。
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