第45回 理学療法士国家試験 午前 第8問
物理療法第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第8問(物理療法)の正答は 3 です。足関節の外がえしと背屈を同時に起こす筋は長趾伸筋(および第三腓骨筋)です。
問題
55歳の男性。脳出血による右片麻痺。単極式電気刺激法を適用することとした。
足関節の外がえしと背屈とを誘発する筋として適切なのはどれか。
- 1. 図1
- 2. 図2
- 3. 図3 ✓
- 4. 図4
- 5. 図5
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 図3
足関節の外がえしと背屈を同時に起こす筋は長趾伸筋(および第三腓骨筋)です。図3の刺激点は下腿前面で前脛骨筋のすぐ外側、腓骨前縁に沿った近位部にあり、長趾伸筋の運動点にあたります。ここを単極式に刺激すると足趾伸展を伴いながら足関節が背屈・外がえしします。
【各選択肢の解説】
1. 図1
❌ 誤り。脛骨粗面の外側で下腿前面のもっとも内寄りにあり、前脛骨筋の運動点です。前脛骨筋の作用は背屈+内がえしで、外がえしは起こりません。
❌ 誤り。脛骨粗面の外側で下腿前面のもっとも内寄りにあり、前脛骨筋の運動点です。前脛骨筋の作用は背屈+内がえしで、外がえしは起こりません。
2. 図2
❌ 誤り。腓骨頭直下の下腿外側で、長腓骨筋の運動点です。外がえしは起こりますが作用は底屈方向であり、背屈は生じません。
❌ 誤り。腓骨頭直下の下腿外側で、長腓骨筋の運動点です。外がえしは起こりますが作用は底屈方向であり、背屈は生じません。
3. 図3
✅ 正しい。前脛骨筋の外側、腓骨前面に沿う長趾伸筋の運動点で、背屈と外がえしが同時に誘発されます。
✅ 正しい。前脛骨筋の外側、腓骨前面に沿う長趾伸筋の運動点で、背屈と外がえしが同時に誘発されます。
4. 図4
❌ 誤り。下腿外側のより遠位にあり短腓骨筋の領域です。外がえしは起こりますが底屈成分を伴い、背屈は誘発されません。
❌ 誤り。下腿外側のより遠位にあり短腓骨筋の領域です。外がえしは起こりますが底屈成分を伴い、背屈は誘発されません。
5. 図5
❌ 誤り。下腿遠位前面で前脛骨筋腱と長趾伸筋腱の間にあり、長母趾伸筋の運動点です。母趾伸展と背屈は起こりますが、外がえし作用は乏しく内がえし傾向となります。
❌ 誤り。下腿遠位前面で前脛骨筋腱と長趾伸筋腱の間にあり、長母趾伸筋の運動点です。母趾伸展と背屈は起こりますが、外がえし作用は乏しく内がえし傾向となります。
【試験対策ポイント】
下腿の筋は「背屈か底屈か」「内がえしか外がえしか」の2軸で整理すると電気刺激・装具・歩行分析のすべてに使えます。
| 筋 | 神経 | 背屈/底屈 | 内がえし/外がえし |
|---|---|---|---|
| 前脛骨筋 | 深腓骨神経 | 背屈 | 内がえし |
| 長趾伸筋・第三腓骨筋 | 深腓骨神経 | 背屈 | 外がえし |
| 長母趾伸筋 | 深腓骨神経 | 背屈 | わずかに内がえし |
| 長腓骨筋・短腓骨筋 | 浅腓骨神経 | 底屈 | 外がえし |
| 後脛骨筋 | 脛骨神経 | 底屈 | 内がえし |
治療的電気刺激(FES)で下垂足の遊脚期背屈を補助する場合、内がえし傾向になりやすいため前脛骨筋のみでなく長趾伸筋・腓骨筋の刺激バランスが重要になります。運動点は筋腹のうちもっとも低い刺激強度で収縮が得られる点で、通常は筋腹の中央やや近位にあります。
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